斯く語りき

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この結果が思わぬ方向に飛び火しなければよいですが……

2019-03-19 03:00:00 | 社会部

警察官2人刺傷 「刑事責任能力に疑い」と無罪判決 金沢地裁

この被告に対する判決としては適切であったとしても、それが同じ症状を持つ他の人間が犯罪をしても適用になるかは微妙だと思います。それだけに結果を今後の参考にするのは危険だとも思いますね。過去の犯罪に照らし合わせて判決を下すことはありますが、精神面が絡む犯罪だと必ずしも参考にはならないと思うのです。

然し乍ら、こうした判決が出てしまうと、同じ症状を持つ人たちへの風当たりが強くなるのではないかと感じます。況してやインターネットで自身の考えをストレートに表現できるだけに容易に想像できてしまうのです。

例えば癲癇の症状がある人間が決められた時間に薬を飲まなかったことで死亡事故を起こしたことが過去にありましたが、その時にも同じ症状を持つ人たちに対しての風当たりが強くなったと思います。この件が原因で仕事を失った、不当な扱いを受けた人も沢山いるでしょう。

それだけに治療が必要であったとしても、やはり多かれ少なかれ実刑を下すべきだと思うのです。ケースバイケースという形にしてしまうと、必ず誰かが中途半端な判決を受け、それが原因で一般社会の同じ症状を持つ人たちが辛い思いをしてしまうのですから尚更です