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庭の高砂百合
朝の福丸散歩がてら、道端に生えているものの種を集めて蒔いておいたら、
数年たって芽吹き、毎年、花をつけてくれます・嬉
蓑虫オブジェ(カミサン作)を背景に
《 空蝉
空蝉の身の透くばかり恋着す --- 稲垣きくの
【源氏物語】で空蝉が寝所を滑り出て、忍んで来る光源氏に残したのも、透き通るような薄物だった。
以前二人の間には一回きりの過ちがあった。
年の離れた地方官の後妻ゆえ、空蝉は思いを残しつつも不貞を恥じ、二度と源氏の誘いにのらなかった。
十二年後二人に逢坂の関で再開の機が訪れるが、空蝉は源氏を避ける。
女の空蝉好み、男の夕顔好みがあるらしい。
二人の女は全く対照的なのだ。夕顔はこの上なく美しくなよなよとし、全く自己主張をしない。
空蝉は美女ではないが小柄な肢体に強い自制心を秘め、自立した女である。
この異色な個性が女性の共感を呼ぶらしい。
通り雨そっと握った蝉の抜け殻 --- 夏目雅子 》
・・・【女ひと四季】高橋 治 著、絵=風間 完 より
月が変わって、9月11日は女優:夏目雅子さんの命日(27歳没)
さて、羽化したばかりの蝉を追いかけて遊ぶ Fuku-maru が戻って来た。
「ちっ!逃げられたぜ・(;^ω^)」
「空蝉ってか!・・・僕、そんなの関係ねェ~」