「背負い投げ」とは柔道の投技の中で代表的な技のひとつであり、「柔よく剛を制す」が代名詞の豪快かつ芸術的な投げ技であり、相手を背負って、自分の肩越しに投げます。
実在した柔道家では、木村政彦さん、猪熊功さん、岡野功さん、谷亮子さん、野村忠宏さん、古賀稔彦さんなどが背負い投げの名手として知られており、フィクションの世界では「姿三四郎」「YAWARA!」「柔道部物語」「帯をギュッとね」などで主人公の必殺技として描かれています。
実在した柔道家では、木村政彦さん、猪熊功さん、岡野功さん、谷亮子さん、野村忠宏さん、古賀稔彦さんなどが背負い投げの名手として知られており、フィクションの世界では「姿三四郎」「YAWARA!」「柔道部物語」「帯をギュッとね」などで主人公の必殺技として描かれています。
さて、台風10号(サンサン)の進路予想は当初より西へ西へとズレてきました。
大きな被害がでないことを願うばかりです。
大きな被害がでないことを願うばかりです。
そもそも、2024年8月28日ころに本州の紀伊半島付近に上陸だったように覚えているのですが、それが8月30日ころに九州上陸(のはず)。
これほど大きく進路が変わったことについて、京都大防災研究所では、「複数の要因が考えられるが、予想を狂わせた主なものは台風10号の西側で、反時計回りに吹いている『寒冷渦(かんれいうず)』とみられる」という。
それを、「寒冷渦に強い勢いがあり、台風10号を背負い投げするように、西側へと運ぶことがわかってきた」と表現。
私も長い間人間をやってきていますが、これほど予想進路が都度都度大きく変わってきている台風はほとんど記憶にありません。
私としては「背負い投げ」というよりも、「腕挫脚固(うでひしぎあしがため:両足で相手のヒジ関節を攻める技)」で身動きが取れない状態なのかなと思うのですが。
そもそも日本の天気予報のプロである気象庁ですら、「台風による暴風と大雨、高潮については正確な予想が困難な気象現象」としています(決して言い訳ではありません)。
ほかにも、「太平洋側の大雪」「線状降水帯による大雨」が気象庁HPに「社会的影響のあった事例等について、予想の難しさなど、予想技術の現状に関する解説」を掲載しています。
■太平洋側の大雪について
平成26年2月の南岸低気圧による関東地方の大雪における降雪量予想が難しかった事例
■線状降水帯による大雨について
平成29年7月の線状降水帯による九州北部地方の大雨の予報が難しかった事例
■台風による暴風と大雨、高潮について
平成30年台風第13号における暴風と大雨の予報が過大となった事例
平成30年台風第24号における高潮による潮位の予報が過大となった事例
まずは、「台風には個性がある」ということ。
早い話が台風の一般的な構造は同じであるものの、人間と同じように一つひとつに個性があり、「大きさ」「強さ」「進路」「雨雲」「風の分布」や発達推移は台風によって違うということです。
そして、今回の台風10号(台風番号2410)で特徴的な「台風の進路・強度予報の誤差」についてですが、気象庁では台風の120時間先(5日後)までの進路予報(予報円の中心と半径)と強度予報(中心気圧、最大風速、最大瞬間風速、暴風警戒域)を行っています。
気象庁HPの「台風進路予報(中心位置の予報)の年平均誤差の推移」によりますと、台風進路予報の精度は向上していますが、2017年時点でも、平均誤差は「24時間後で約80km」「48時間後で約150km」。
台風は自分では移動できません(のはず)。上空の風などによって移動していくのですが、その弱い場合や、風が吹いている場所が安定していない場合、進路予報が難しくなるそうです。このようなときは今回のような台風が複雑な経路をたどったり、進路予報が大きく変わる場合もあり、台風の予報円(70%の確率で台風の中心が入ると予想される円)が大きくなるとのこと。
気象庁HPの「台風強度予報(中心気圧・最大風速の予報)の年平均誤差の推移」では、進路予報と同じく、台風の強度の予報精度もまだ十分ではないとのこと。
それは、「台風は水蒸気が凝結して雲粒になるときに放出される熱をエネルギーにしており、一般的には台風の進路にあたる海洋の表層水温が高ければ水蒸気が豊富に補給され発達。しかし、台風の発達の仕組みは複雑で、特に急発達の予想は現在の技術ではまだ困難」なのだそうです。
進路予想の平均誤差が大きいのか、小さいのかは台風の個性にもよると思いますが、それでも3日後の予測進路については約20年まえから誤差は半分近くになっているそうです。
台風の予想進路は時間ごとに変わっていきますが、それでも地震とは違ってある程度の予測はできています。
ですから影響が大きくなりそうな時間帯、場所がある程度わかるようになりました。特に暴風域に入ることが予想されている時間帯には安全な場所からでなくてもいいように準備しておくことがいいでしょうね。
台風から自分たちの身を守る上では、最新の情報を正しく知ることが大切だと考えます。
本日も、拙文最後までお読みいただきありがとうございます。
今日という日がみなさまにとって、よい一日になりますように。
また、明日、ここで、お会いしましょう。それではごめんください。
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