2024年11月5日(日本時間11月6日)に2024年の米国大統領選挙の一般投開票があり、過半数の270人以上の選挙人を獲得した方が勝者。
結論としては、前大統領の共和党のドナルド・トランプさんが過半数を獲得して勝利。

当日夕方のニュースを見ていましたら、まだ選挙人を過半数を獲得していない段階で、「私(トランプさんのこと)は第74代米国大統領になった」というような演説をしていました。もちろん、その後のニュースでも「新大統領にトランプさん」という報道をしています。
ところが、実はまだ大統領になることが正式に決まったわけではありません。
では、米国大統領はどうやって決まるのか。いまさらながらおさらいです。
米国全体の選挙人の数は538人。これは連邦上院と下院の議員を足した人数で、州ごとに違います。大統領選挙では、この過半数の270人以上を獲得した候補が勝者。
今回の選挙では7つの激戦州(ペンシルベニア州、ミシガン州、ノースカロライナ州、ジョージア州、ウィスコンシン州、アリゾナ州、ネバダ州)が、結果を左右する激戦区と言われており、この7州の動きが注目されました。
■一般選挙で有権者が投票しているのは州の選挙人
選挙人は各州ごとに任命される代表。大統領選挙では、その州で最も票を集めた候補が州に割り当てられた選挙人を獲得。つまり、米大統領選挙は「間接選挙」であり、直接、大統領候補者に投票しているわけではありません。
ただ、投票用紙には実際の候補者の名前が書かれているため、有権者は直接大統領候補に投票しているように見える。しかし、実際は自分の望む候補者に投票する州の「選挙人」を選んでいる。
■選挙人の獲得方法
住人が多い州ほど選挙人の数は多く、2024年大統領選挙ではカリフォルニア州54人、テキサス州40と多く、逆にワイオミング州やデラウェア州などは3人。さらに、50州のうち48州が「勝者総取り制」で、その州で最も多くの票を獲得した候補が、州の選挙人全員の票を獲得。
例外はメイン州(選挙人4)とネブラスカ州(選挙人5)。この2つの州では州全体の得票数が多かった候補が獲得できる選挙人は2人。残りは連邦下院議会選挙区(メイン州2、ネブラスカ州3)にそれぞれ1人ずつ割り当てられ、その選挙区で勝った候補が獲得。そのため、メイン州とネブラスカ州では全体の得票数はトランプさんが多くても、選挙区で勝ったハリスさんが選挙人1人を獲得するなど、両党の選挙人が選出される場合がある。
ここからが本番。じつは、選挙人が決まったあとに、もう一回、選挙人による選挙があるのです。
11月の一般投票で大統領選挙の勝者が決まるのですが、大統領はまだ正式には決まっていません。
■選挙人投票は12月、任命は1月
一般投票の後、各州は結果に従って州を代表する「選挙人団」を編成。今回は共和党のトランプさんが勝ったため、州の共和党が選んだ「選挙人団」が作られる。そして、選挙人による投票が12月17日に行われ、連邦議会で2025年1月6日に開票して、正式に大統領を任命。
だから、現時点ではまだ誰が第74代米国大統領に決まったのかはわからないのです。
ちなみに選挙人投票で過半数を獲得する候補者がいない場合、連邦議会下院で大統領を選び、上院で副大統領を選ぶことになります。
「選挙人団」は、合衆国憲法とともに導入された仕組みだが、この制度の性質上、米国大統領選挙では全体の得票数では上回っていても、選挙に敗北することもあります。
この状況は過去に5回あり、直近の2016年選挙で、全体の得票数が290万票近く上回った民主党のヒラリー・クリントンさんが、共和党のトランプさんに敗北。
今回はそうはならないでしょうけど・・・。
本日も、拙文最後までお読みいただきありがとうございます。
今日という日がみなさまにとって、よい一日になりますように。
また、明日、ここで、お会いしましょう。それではごめんください。
結論としては、前大統領の共和党のドナルド・トランプさんが過半数を獲得して勝利。

当日夕方のニュースを見ていましたら、まだ選挙人を過半数を獲得していない段階で、「私(トランプさんのこと)は第74代米国大統領になった」というような演説をしていました。もちろん、その後のニュースでも「新大統領にトランプさん」という報道をしています。
ところが、実はまだ大統領になることが正式に決まったわけではありません。
では、米国大統領はどうやって決まるのか。いまさらながらおさらいです。
米国全体の選挙人の数は538人。これは連邦上院と下院の議員を足した人数で、州ごとに違います。大統領選挙では、この過半数の270人以上を獲得した候補が勝者。
今回の選挙では7つの激戦州(ペンシルベニア州、ミシガン州、ノースカロライナ州、ジョージア州、ウィスコンシン州、アリゾナ州、ネバダ州)が、結果を左右する激戦区と言われており、この7州の動きが注目されました。
■一般選挙で有権者が投票しているのは州の選挙人
選挙人は各州ごとに任命される代表。大統領選挙では、その州で最も票を集めた候補が州に割り当てられた選挙人を獲得。つまり、米大統領選挙は「間接選挙」であり、直接、大統領候補者に投票しているわけではありません。
ただ、投票用紙には実際の候補者の名前が書かれているため、有権者は直接大統領候補に投票しているように見える。しかし、実際は自分の望む候補者に投票する州の「選挙人」を選んでいる。
■選挙人の獲得方法
住人が多い州ほど選挙人の数は多く、2024年大統領選挙ではカリフォルニア州54人、テキサス州40と多く、逆にワイオミング州やデラウェア州などは3人。さらに、50州のうち48州が「勝者総取り制」で、その州で最も多くの票を獲得した候補が、州の選挙人全員の票を獲得。
例外はメイン州(選挙人4)とネブラスカ州(選挙人5)。この2つの州では州全体の得票数が多かった候補が獲得できる選挙人は2人。残りは連邦下院議会選挙区(メイン州2、ネブラスカ州3)にそれぞれ1人ずつ割り当てられ、その選挙区で勝った候補が獲得。そのため、メイン州とネブラスカ州では全体の得票数はトランプさんが多くても、選挙区で勝ったハリスさんが選挙人1人を獲得するなど、両党の選挙人が選出される場合がある。
ここからが本番。じつは、選挙人が決まったあとに、もう一回、選挙人による選挙があるのです。
11月の一般投票で大統領選挙の勝者が決まるのですが、大統領はまだ正式には決まっていません。
■選挙人投票は12月、任命は1月
一般投票の後、各州は結果に従って州を代表する「選挙人団」を編成。今回は共和党のトランプさんが勝ったため、州の共和党が選んだ「選挙人団」が作られる。そして、選挙人による投票が12月17日に行われ、連邦議会で2025年1月6日に開票して、正式に大統領を任命。
だから、現時点ではまだ誰が第74代米国大統領に決まったのかはわからないのです。
ちなみに選挙人投票で過半数を獲得する候補者がいない場合、連邦議会下院で大統領を選び、上院で副大統領を選ぶことになります。
「選挙人団」は、合衆国憲法とともに導入された仕組みだが、この制度の性質上、米国大統領選挙では全体の得票数では上回っていても、選挙に敗北することもあります。
この状況は過去に5回あり、直近の2016年選挙で、全体の得票数が290万票近く上回った民主党のヒラリー・クリントンさんが、共和党のトランプさんに敗北。
今回はそうはならないでしょうけど・・・。
本日も、拙文最後までお読みいただきありがとうございます。
今日という日がみなさまにとって、よい一日になりますように。
また、明日、ここで、お会いしましょう。それではごめんください。