私のブログにお越しいただいてありがとうございます。新型コロナウイルスによってお亡くなりになった方々のご冥福をお祈りするとともに、罹患された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
また、日々新型コロナウイルスと戦っている医療関係など、私たちの命と生活を守るために働いてくださっている関係者の方々に、心からの敬意と感謝いたします。
どうか、みなさまとご家族、関係者の方がご健康であっていただければと思っております。1日でも早く流行が終息の方向に向かうことを願っております。
(2020年2月後半に書いたものですから、情報がちょっと古いと思います)
さて、新型コロナウイルス感染拡大とともに、もう一つの危機が迫っています。以前、アフリカ大陸東部でのサバクトビバッタの大群のことを書きましたが(https://blog.goo.ne.jp/full-count/e/4dded388d2c4f9b4262c58c941b569c8)、アフリカから飛来し、各地で農産物を食い荒らしてきたサバクトビバッタの大群が、中国西部にまで接近しているとのことです。
すでに中国政府は2月末からお隣のパキスタンに、サバクトビバッタの大群による農作物などへの蝗害(こうがい)を防ぐための専門家チームを派遣するとともに、3月1日には地方政府にサバクトビバッタの来襲に備えるよう通達しました。
東アフリカで大発生したサバクトビバッタの大群は、ついにアジアにまで飛んできたのです。
サバクトビバッタの大発生は、新型コロナウイルスが問題になり始めていた2020年2月2日、東アフリカのソマリア政府は食糧危機が発生しつつあると緊急事態を宣言。これと前後して、被害は東アフリカ一帯に広がり、国連の食糧農業機関(FAO)はソマリアでは25年、お隣のケニアでは70年に一度の危機として緊急事態を宣言しました。世界保健機構(WHO)の対応よりも早いのですが…
その後、サバクトビバッタの大群は紅海を越えてアラビア半島へ。さらにペルシア湾を越えてアジアにまで飛来するようになってしまったのです。
3月6日時点でFAOは東アフリカ8ヶ国、中東5ヶ国、南アジア2ヶ国(アフガニスタン、パキスタン)で新たな群を確認しています。
パキスタンの北東には中国の新疆ウイグル自治区があります。バッタの大群が西からの風に乗って中国にも押し寄せる可能性があるとはいえども、パキスタンのギルギット・バルティスタン州(インドの主張はインドカシミールのパキスタン占領地)と、新疆ウイグル自治区との国境には、標高8,611mという世界2位の高さのK2を擁するカラコルム山脈があり、これを越えるのは素人的に考えても困難だとは思いますが、それでも中国のパキスタンに対する支援は自己防衛のための水際対策であり、危機感があるものだと思えます。
2003年~2005年にも、アフリカや中東の20ヶ国以上でサバクトビバッタによる蝗害が広がりました。この時の対策費用は総額4億ドル以上であり、西アフリカ6ヶ国だけで838万人が食糧不足などの影響を受けています。
今回、FAOは各国に約1億3800万ドルの資金協力を呼びかけていますが、新型コロナウイルス拡大の対応のこともあり、寄せられた支援は3月3日段階で5200万ドルなのだそうです。つまり、対策の遅れはサバクトビバッタにとってウイルス以上に勢力を広げやすくする要因にもなってしまいます。人口過密なアジアでバッタが農作物を奪えば、食糧危機が発生するリスクはさらに高くなってしまう可能性があります。
ちなみに、旧約聖書には神の怒りに触れた古代エジプトで、病気が流行したり、バッタが大発生したりといった災禍が相次いだという記述があるそうです。
♬最後には 笑えるように
日は沈んでも、また、今日も日が昇っています。たとえ、雲で隠れていたとしても。
最後には 笑えるよう、自分の歩むべき道を見つけることができるように、新しい朝を迎えたいと思います。
また、明日、ここで、お会いしましょう。