野球小僧

関西六大学野球連盟

関西六大学野球連盟とは、関西地区に所在する6大学の硬式野球部で構成された大学野球リーグです。全日本大学野球連盟に所属しています。

2017年度秋季リーグは大阪商業大が10戦10勝と圧倒的な強さを見せ、3季連続優勝を果たしました。最優秀選手賞を受賞した橋本選手(二年・大垣日大高)、防御率0.00で最優秀投手賞に輝いた尾田選手(三年・智弁学園高)がともに4勝0敗と抜群の安定感を誇り、他チームを寄せ付けませんでした。打者では首位打者争いを繰り広げた滝野選手(三年・大垣日大高)がチームを引っ張り、土井選手(一年・尽誠学園高)がベストナイン、新人賞を受賞と、チームに厚みを持たせました。

■所属リーグ 勝敗は2017年秋季リーグ戦
 大阪商業大 10試合10勝  0敗 0分 勝点5
 京都産業大 11試合  8勝  3敗 0分 勝点4
 大阪学院大 11試合  5勝  6敗 0分 勝点2
 神戸学院大 13試合  5勝  8敗 0分 勝点2
 龍谷大   11試合  3勝  8敗 0分 勝点1
 大阪経済大 12試合  3勝  9敗 0分 勝点1

■優勝回数 2017年秋季リーグ終了時点
 29回 龍谷大
 16回 大阪商業大
 12回 大阪学院大
 11回 京都産業大
   8回 大阪経済大
   2回 神戸学院大

■歴史
現在の関西六大学野球連盟の誕生には、一言では語ることのできない複雑ないきさつが絡んでいます。

1931年秋に結成された関西六校野球連盟に始まる関西大、関西学院大、同志社大、立命館大、京都帝国大(現:京都大)、神戸商業大(現:神戸大)の6校のみによる関西六大学野球連盟(以後「旧関六」)が起源ですが、その後、関西地域において先の旧関六以外の大学野球部が所属する連盟が集まる近畿地区大学野球連盟からの度重なる合併申し入れ(最初は近畿大学野球連盟単独で行なわれ、後に近畿地区内の合同要求に発展)に応える形で、1962年に旧関六を最上部に置き近畿地区大学野球連盟とは入れ替え戦とする形で関西大学野球連合を結成します。

しかし、関西六大学リーグの創設校の中で、いわゆる「関関同立」を中心とした伝統校から、1968年以降長く関西学院大か立命館大の下部リーグ落ちが続き(1973年の秋季と翌春季は両校とも下部リーグに落ちていた)、「関関同立」が関西六大学リーグに揃わなかったことなどから、伝統の「関関戦」「同立戦」を、公式リーグ戦では行えないなどの不満が次第に高まりました。

1981年春のリーグ戦で関西学院大が復帰し、13年ぶりに関関同立が揃ったのも束の間、秋の入れ替え戦で立命館大が降格となります。この立命館大の降格をきっかけに伝統校だけの固定リーグを作る機運が高まります。1982年には関西六大学野球リーグの入れ替え戦の中止を決定し、関西大学野球連合は解体となりますが、その後の固定制リーグの構成校の選択をめぐり紛糾します。入れ替え戦凍結時の関西六大学所属校に拘らない、関関同立を含む6校を主張する側と、入れ替え戦凍結時の所属校を中心に6校に拘らずに選ぶべき(例えば解散時の6校に関関同立に拘るのなら、下部リーグに所属している立命館大、京都大を招聘した8校などで)と主張する側で意見が対立します。

結果的に関関同立を含む6校案を主張する関西大・関西学院大と、入れ替え戦により加入していた近畿大の3校が関西六大学連盟から脱退し、連盟はリーグ解散となります。解散により、脱退組の案に反対していた同志社大も脱退組の新リーグ設立の呼びかけに同調し、旧下部リーグの京滋大学野球連盟に所属していた立命館大と、旧関六の構成校である京都大を含めた6校で新リーグを結成します。この6校は解散した関西六大学野球連盟を復活することを宣言し、名称も引き続き関西六大学野球連盟とすることを決めていました。なお、この新リーグ(現:関西学生リーグ)の最終的な6校が固まる前の段階では京都大と同じく旧関六に所属していた神戸大が参加意思を内々に伝えたにも関わらず最終的には新リーグのメンバーに残れませんでした。

一方、残った大阪商業大と京都産業大は「リーグ解散は無効であり、他の4校は自主的に脱退した」と主張し、連盟を継続維持するために、下部リーグの中から脱退した新リーグを結成した6校を除いた、かつて関西六大学に所属した実績のある大学である5校に呼びかけ、その呼びかけに応じた4校(神戸大のみが応じなかった)を臨時に昇格させ関西六大学野球連盟の継承を宣言します。これが現在に続く関西六大学野球連盟になります。

これは、本来、関西六大学野球連盟(旧連盟)の継承と連合の維持継続にあるのですが、結果的には下部3連盟からの同意が得られず、実質的に臨時昇格させた4校を含めた6校のみの固定された新リーグの結成となりました。よって、連盟旗や連盟規約、英語名称なども一新され、連盟の結成時期も連合解体後の1982年となっています。ただし、脱退組の新リーグ側が望んでいた関西六大学野球連盟の名称を譲ることは拒否したため、脱退していった新リーグ側はやむなく関西学生野球連盟という名称を名乗ることになりました。

なお、連合時代を含めた旧関六リーグの過去の記録に関しては、関西学生野球連盟側と新・関西六大学野球連盟側とが共有していく合意が再編当事になされています。

1982年 入れ替え戦廃止に伴い関西大学野球連合が解体。再編の結果、新制の関西六大学野球連盟を発足。全日本大学野球選手権大会の出場枠は連合時代を踏襲して関西地区の5連盟で1枠、明治神宮野球大会についても同様となる
1983年 全日本大学野球選手権大会の関西地区の出場権が2つに増枠
1987年 愛知大学野球連盟と対抗戦を開始
1989年 全日本大学野球選手権大会の関西地区の出場権が3つに拡大
1991年 全日本大学野球選手権大会の出場校増加に伴い単独出場権を獲得
1994年 関西地区大学野球5リーグ対抗戦を開始
2005年 明治神宮野球大会の地区枠再編成に伴い関西地区代表枠が2校に増枠

■運営方法
固定した6校により春秋でそれぞれリーグ戦を行ないます。

対戦方法
試合は1チームあたり1日1試合とし、2戦先勝方式の総当たり戦を行ない、同一対戦カードは基本的に連日で実施します。引き分けは再試合、勝率計算には計上しませんが、記録は有効です。
2戦先勝方式同一の対戦校に対して先に2勝したチームがその相手校に勝利したとして対戦を終了します。1勝1敗の場合は翌日以降に第3戦を行い決着を付けます。

順位決定方法
勝ち点制により決定。勝ち点制同一対戦校に勝ち越した場合に勝ち点1を獲得し、勝ち点が多い方が上位になります。勝ち点が同じ場合は全体の勝率比較によって順位を決定します。勝ち点も勝率も同じ場合は、優劣の決定が必要な場合に限り決定戦を行ないます。決定戦の成績・記録はリーグ戦としての成績・記録には加算しません。勝率全勝ち数を全試合数(引き分けは除く)で割った数値となります。

試合会場
かつては日生球場がメイン会場でしたが、その後は大阪市南港中央野球場を中心に西京極球場(わかさスタジアム京都)、皇子山球場、舞洲ベースボールスタジアム、ほっともっとフィールド神戸を利用しています。
京都府のチーム同士の京都産業大学-龍谷大学の試合は必ず西京極で開催します。また、その試合の開催週は以前は1試合のみの開催でしたが、現在は3試合行われ、京都産業大学-龍谷大学は第3試合としてナイターです。それ以外の開催週は参加6チームのうち最大で4チーム(2試合)が出場して試合を行います。京都産業大-龍谷大の試合は、京都の地元マスコミなどでは「産龍戦」(龍谷大学サイドでは「龍産戦」)と呼ばれ、ナイター開催やKBS京都で中継するケースもあるなど関西学生野球リーグの関関戦・同立戦に準じた伝統戦の扱いを受けています。

全国大会成績
 龍谷大   全日本大学野球選手権大会 出場17回:ベスト4 3回
       明治神宮大会       出場  3回:ベスト4 1回
 大阪商業大 全日本大学野球選手権大会 出場  8回:準優勝 2回
       明治神宮大会       出場  4回:準優勝 1回
 大阪学院大 全日本大学野球選手権大会 出場  5回
       明治神宮大会       出場  2回:ベスト4 2回
 京都産業大 全日本大学野球選手権大会 出場  4回
       明治神宮大会       出場  1回
 大阪経済大 全日本大学野球選手権大会 出場  2回
       明治神宮大会       出場  3回


コメント一覧

まっくろくろすけ
eco坊主さん、こんばんは。
関西にあまり縁のない私にはとっては、もう、ここら辺から分からないのです。

分裂した経緯は、どこも一緒なので割愛する手段もありますが、それだと淋しくなってしまうので。

大学野球連盟の旅はやっと15地区ですか。先は長いです。
長生きしませんとね。
eco坊主
おはようございます(*Ü*)ノ"☀

1980年代の解体・脱退・合体などは朧げに覚えています。
どっかの政党とムニャムニャ自粛
紆余曲折・七転八倒・五臓六腑あれっ?を繰り返しているんですね。
あれ・あれ・あれっ~(´ε`;)

大商大といえばバレーボール
京産大といえば”あのねのね”&”笑福亭鶴瓶”さんですね。

龍産戦っていったらセ・リーグにも以前はありましたね(笑)

大学野球連盟の旅も15地区が終わりましたね~
未だ順番の法則は分からず・・・orz
最近ではある考えが浮かんでいますが・・・はてさて!?
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