「職域接種」とは、新型コロナウイルスワクチン接種に関する地域の負担を軽減し、接種の加速化を図っていくため、企業や大学などにおいて、職域(学校などを含む)単位でワクチン接種を行うものです。
2021年6月21日から始まり、長野県内では24企業と7大学が申請し、このなかで塩尻市の松本歯科大では、希望する学生たちが会場を訪れ、医師の問診を受けたあと、大学の歯科医師がワクチンを接種を始めています。
松本歯科大では、6月21に日夕方までに約450人の学生が1回目の接種を終え、教職員など約550人は6月22日以降行う予定であり、2回目の接種は7月下旬ごろを予定しているということです。一方で、体調面の不安などで接種を希望しない学生もいるそうです。
現在、日本で厚生労働省から正式に承認されているワクチンは、ファイザー、モデルナとアストラゼネカの3種類です。このうちモデルナのワクチンは18歳未満に接種しないことを条件とし、また、公的な予防接種で使用する方針を決めました。一方、アストラゼネカのワクチンについては、極めてまれに血栓が生じるリスクがあると指摘されていることから、当面、公的な接種に使わず、推奨する年齢などを慎重に検討する方針となっています。
つまり、ワクチン接種する場所においてワクチンの種類が違います。そして、そのワクチンの効果もいろいろと違ってきています。
ファイザー、モデルナ、アストラゼネカのワクチン(2021年5月21日現在)
■発症を防ぐ効果
ファイザー:95%(臨床試験の結果をまとめた論文)
モデルナ:94.1%(臨床試験の結果をまとめた論文)
アストラゼネカ:70.4%(イギリスやブラジルなどで行われた臨床試験の結果をまとめた論文の平均)
■変異ウイルスへの効果
ファイザー:イギリス・ブラジル型 → 働きを抑える効果が従来のウイルスとほぼ変わらない
南アフリカ型 → 効果は低いものの十分
モデルナ:イギリス型 → 目立った変化なし
南アフリカ型 → 抗体の働きを示す値 およそ6分の1
ブラジル型 → 抗体の働きを示す値 およそ3分の1
※抗体の働きを示す値 いずれもワクチンとして必要なレベルは上回る
アストラゼネカ:イギリス型 → 有効性70.4%
南アフリカ型 → 効果は見られなかった
ブラジル型 → 抗体の働きを示す値は一定程度下がるものの効果はある
■副反応
ファイザー:摂取した場所の反応 1回目 92.9% / 2回目 92.0%
かゆみ 1回目 8.0% / 2回目 12.1%
疲労 1回目 23.2% / 2回目 69.6%
頭痛 1回目 21.2% / 2回目 53.7%
発熱 1回目 0.9% / 2回目 21.5.%
(2021年4月30日に専門部会で示された厚労省研究班資料より)
モデルナ:疲労 1回目 37.2% / 2回目 65.3%
頭痛 1回目 32.7% / 2回目 58.6%
筋肉痛 1回目 22.7% / 2回目 58.0%
発熱 1回目 0.8% / 2回目 15.5%
アストラゼネカ:疲労 1回目 49.6% / 2回目 26.8%
頭痛 1回目 48.6% / 2回目 26.7%
筋肉痛 1回目 40.3% / 2回目 18.9%
発熱 1回目 7.1% / 2回目 1.2%
■接種回数
ファイザー:2回(3週間あけて2回目)
モデルナ:2回(4週間あけて2回目)
アストラゼネカ:2回(4週間あけて2回目)
私の会社でも職域接種を申請し、ワクチンが供給されれば8月に1回目、9月中に2回目の接種を希望者に行うとのことです。ワクチンの種類はモデルナになります。
自治体からの連絡を待ってから病院や自治体指定の会場で接種すれば、ファイザーのワクチン。
現時点ではファイザーにするかモデルナにするか二者択一しかありませんが、どちらにするかは考えどころです。
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