毎年お正月(年によっては改編期も含む)に放送されている特別番組で「芸能人格付けチェック」(朝日放送(ABC)の制作、テレビ朝日系列で放送)があります。正式には「芸能人格付けチェック ~お前たちは果たして何流芸能人なのか!?~」です。
出演者が「高級品」と「安物」を見分ける二者択一問題(例えば“1、500円のチリ産大衆ワイン”と“10万円のフランス産ボルドーワイン”)に挑戦し、正解なら「一流芸能人」のまま、一問間違えるごとに、「二流芸能人(上)」→「二流芸能人(下)」→「三流芸能人」→「そっくりさん」とランクダウンしていきます。
最近はGACKTさんの連勝記録で話題になっていますね。そして、2018年はYOSHIKIさんとコンビを組むそうです。果たして・・・?
さて、何かと慌ただしい12月。ぼーっとしていましたので、はっと我に返った時には「来週は来年」という時期になってしまいました。果たして自分は「人生のステージ」を上がっているかどうか。毎年毎年「こんなのじゃいけないなぁ。来年はいろいろと自分をレベルアップしたい」と思っている時点で「人生のステージ」は上がっていないように思えますが。
人間誰しも、レベルアップしたいものです。自分史上最高の自分を目指す。その意識・姿勢を持ち続けることが「自己実現」の大前提になると思います。では、どうすれば、「なれる最高の自分」を実現出来るのか。まずは、自分が今、最高到達地点に向けて、着実に「人生のステージ」が上がっているかを確認することが重要になります。
「なれる最高の自分」を目指していても、そのプロセスに対して、自分自身がリアリティを感じ熱意を持っていなければ、それはただ単に口で「頑張っている」というのと同じで、意味がありません。
そうならないためには、「なれる最高の自分」を意識しながら、年頭などに1年間の目標を立てることが大切です。その目標に沿って行動することで自分は変わったかどうか。つまり自分の「人生のステージ」が上がっているかどうか。それを、年末に確認するのです。
「人生のステージが上がる」とは、人それぞれであり、到達するステージの高さも人それぞれですが、例えばこういうことです。
「今までできなかったような仕事ができた」
「会う人のレベルが上がった」
「行ったことのなかったところに行くことができた」
自分の考え方や行動、習慣が変わったと、自己認識することも大切ですが、それは「人生のステージ」を上げるための必要条件です。十分条件も満たさなければなりません。仕事でつきあいのある顧客、同僚、世間からの評価…十分条件は、そのことによって顧客、同僚、世間からの評価が上がったどうかということだということです。そうした「他人の目」もステージが上がったかどうかの尺度になります。言い方を換えれば、アウトプットの質や量が上がって、自分に対する評価が上がったかどうかということです。
この客観的な評価の高まりや、アウトプットの質量の向上を実感できる有効な手段のひとつが「自分の10大ニュース」です。
1年365日。一昨日食べた夕飯のメニューすら覚えていないのに、年初のことなんかもう忘れてしまっていることもあるかもしれませんが、手帳を見返すなどして振り返るといろんなことを思い起こすことができると思います。
その中で1年間に起こった自分にとって大きな出来事や前述した「人生のステージが上がった」と実感できた事柄を書き出し、それに1から10番まで順番をつけてみるのです。仕事上のこともありますし、プライベートのこともあります。
他人がどう感じるかは関係ありません。あくまで自分自身の“ニュース”です。失敗だろうが、成功だろうが、悲しかったこと、嬉しかったこと、何でもいいと思います。それらは、来年以降の自分の「糧」になるのですから。
この「自分の10大ニュース」を書くことが1年の振り返りになり、ひとり反省会になることで得られる気づきが多くなります。毎年10大ニュースを作っていると、昨年に比べてどうだったかなど、自分の「人生のステージ」が上がっているかどうかの推移も確認できます。
誰もが毎日を一生懸命過ごしていると思います。一生懸命に毎日を過ごすことは大切なことです。
そして、せっかく頑張っているからこそ、自分でその実感を得ることも重要です。場合によっては、人生のステージが上がらず、下がってしまったという経験もあったかもしれません。それも含めて、1年間の自分の総決算をすることで、来る年の新たな目標が見えてくるのです。
たとえ0.01歩でも、それが1年(365日)、10年……と続くことで、大きな一歩となります。自分の“足跡”を1日ごと、1カ月ごと、1年ごとに振り返る習慣をつけると、人生は確実にステージアップすると思うのです。
気づけば、クリスマスが終わりもう大みそか、お正月となります。そんなバタバタした時期ですが、なんとか時間を作って、自分の1年をしっかり振り返ってみるということはとても大切だと思います。
決して「一流」でなくても、来年、また同じステージに立てるように。