「命どぅ宝」とは、「命こそ宝。命は宝物であり、最も大事なもの」という意味です。
出典には諸説あります。
1879年、日本は琉球王国を併合(琉球処分)し、国王の尚泰王さんが追放され、東京へ連れられて行く那覇港の別れの場で従者たちに残した、「いくさ世(ゆ)もしまち みろく世(ゆ)もやがて 嘆(なじ)くなよ臣下(しんか) 命(ぬち)どぅ宝(争いの世が終わり、やがて弥勒仏の世が訪れる。臣よ嘆かないでくれ、命あっての物種だ)」という琉歌を詠んだといわれています。
また、沖縄県出身の画家で作家の山里永吉さんが 1932 年に書いた戯曲「那覇四町昔気質」が原典とされ、幕切れにこの琉歌を詠んだ台詞ともいわれています。
沖縄は1945年の沖縄戦で亡くなった方が約20万人といわれています。そのうち、沖縄県民が約15万人であり、当時の沖縄人口が約57万とのことですから、県民の4人に1人がなくなったことになります。米軍の攻撃だけではなく、集団自決、日本軍による住民殺害、病死など。
戦争での悲しくおそろしい体験をふまえ「命こそが宝物だ」というかけがえのない命の大切さを伝えるこの言葉は、現在に至るまで沖縄の人々の心に刻み込まれている言葉です。
台湾有事など東アジアでの米中衝突の可能性が指摘されるなか、「沖縄が再び戦場になるのでは」と心配します。沖縄県内には米軍基地が集中し、周辺の島々では自衛隊の配備も進んでおり、有事の際にはそうした軍事施設に攻撃があることは、ロシアによるウクライナ侵攻からも明らかです。しかも、沖縄の基地は住宅地に密接していますから。
戦争の悲劇的なことは、いつも巻き込まれる関係のない人たちです。戦争を認めたことがなく、許したこともなく、自らやっていないにも関わらず、多くの関係のない人たちが悲しい思いをすることです。
「命」は、自分だけのものではないことも、「命どぅ宝」なのです。
なお、平和祈念公園には「命どぅ宝 命こそ最高の宝である」と刻まれた石碑があります。平和の礎を訪れる人たちに命の尊さ、恒久平和への願いを発信するために、「命どぅ宝」石碑建立実行委員会が建立したものです。
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今日はどのような一日になるのでしょうか。または、どのような一日を過ごされたのでしょうか。
その一日でほんの少しでも楽しいことがあれば、それを記憶にとどめるように努力しませんか。そして、それをあとで想いだすと、その日が明るくなる、それが元気の源になってくれるでしょう。
それを見つけるために、楽しいこと探しをしてみてください。昨日よりも、ほんの少しでも、いい一日でありますようにと、お祈りいたしております。
また、明日、ここで、お会いしましょう。