首都高速道路(首都高)が2022年4月1日、通行料金が変更されました。
2022年3月までの首都高通行料金は初乗り300円であり、走行距離に応じて料金が上がっていき、走行距離35.7kmで上限1320円(普通車・ETC)でした。つまり、チョイ乗りは安く、利用に応じて加算されていくという、良心的なコインパーキングの料金制度の料金体系でした。
2016年からこの通行料金は走行距離に応じて料金を決める「対距離料金制」を導入されていますが、それ以前は、「定額制(どこで乗り降りしても同じ料金)」でした。定額制のときには早い話が、「食べ放題」と同じく「乗りたい放題」です。
ただ、今回のポイントは「上限額の値上げ」ですので、逆に利用する距離が長くなるほど走行距離あたりの料金は割安になります。でも、年中渋滞している首都高を使うか、それともこれまた年中渋滞している一般道を使うかは、なんともいえません。
さて、全国の高速道路のなかで特例的に高速道路料金が安く設定されているのが沖縄自動車道(沖縄道)です。私もレンタカーで沖縄道を使用したときに、「料金間違っていない?」と思わずETCの故障を疑ったくらいです。
沖縄本島の南北を結ぶ沖縄道では、全線・全車種で35.5%の特別割引が適用されているほか、北側の石川IC~許田ICではさらに、kmあたりの料金も全国の普通区間より若干安く設定されていて、普通車で那覇IC~許田IC間全線57.3km走行した場合で1040円となっています。ちなみに、松本IC(長野道)~諏訪IC(中央道)が36.9kmで1140円という走行料金です。
この、沖縄道の安い特別割引は、日本政府の沖縄緊急経済対策として1999年に導入された「沖縄特別割」が発端です。2010年から翌年にかけての高速道路無料化社会実験による無料化を経て、特別割引が継続しています。また、沖縄本島は鉄道がないため、交通渋滞が多く、割引には高速道路の利用を促進して一般道の混雑を緩和する目的もあるとのことです。確かに、朝夕の那覇市内の混雑ぶりは、東京並みかもしれません。
(沖縄道伊芸サービスエリアです。朝早すぎて開店していませんでした)
ただし、ETCの利用率は全国平均が約92%に対し、沖縄道では約65%と低い水準。このため、料金所に起因する渋滞が、2019年には140件、追突事故も全国平均の約2.7倍だそうです。
そういえば、一時期、「高速道路無料化」が話題になったことがありました。2010年6月28日から社会実験が開始され、2011年2月9日には実験区間を拡充する案が発表されましたが、その後、3月11日に発生した東日本大震災の復旧・復興費用をまかなうために、6月19日限りで終了しています。
日本の高速道路が名実ともに、「フリー(無料)ウェイ」になる日は私が生きているうちには来ないでしょう。
なお、沖縄道については、現在実施中の全線35.5%割引の特別割引を2023年3月末までとなっています。気兼ねなく沖縄へ行ける日が来てほしいです。
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今日はどのような一日になるのでしょうか。または、どのような一日を過ごされたのでしょうか。
その一日でほんの少しでも楽しいことがあれば、それを記憶にとどめるように努力しませんか。そして、それをあとで想いだすと、その日が明るくなる、それが元気の源になってくれるでしょう。
それを見つけるために、楽しいこと探しをしてみてください。昨日よりも、ほんの少しでも、いい一日でありますようにと、お祈りいたしております。
また、明日、ここで、お会いしましょう。