2015年の秋も晩秋です。今年、プロ野球12球団で現役引退、退団、戦力外通告を受けた選手などは157人です。
現役引退し、監督やコーチ、チームスタッフや解説者など 39人
育成選手として再契約 6人
現役続行希望 56人 / 未定 52人
現役続行を希望する者、ユニホームを脱ぐ者など去就はさまざまですが、現役続行を希望する選手にとって、実力を再アピールできるのが12球団合同トライアウトです。
今年は11月10日に静岡・草薙球場で行われます。昨年までは2回開催されていましたが、今年は1回のみです。
11月5日には日本プロ野球機構から10日に行なわれるトライアウトの参加予定者が48人であると公示されました。
この発表を受けて気になるのが、トライアウトに参加しない選手たちが多いことです。
上記の現役続行希望選手+未定選手の中から動向を変えた選手もいることだと思いますが、現役にかなり拘っていた選手の名前が見当たりません。例えば
松中信彦選手 / 福岡ソフトバンクホークス
井川慶選手 / オリックスバファローズ
鉄平選手 / オリックスバファローズ
坂口智隆選手 / オリックスバファローズ
竹原直隆選手 / オリックスバファローズ
久保裕也選手 / 読売ジャイアンツ
などです。
昨年まででもこういったパターンはあり、実はすでに契約先が決まっている選手や秋季キャンプでテストを受けることが決まっている選手など、トライアウトとは関係なく契約出来る場合もあります。
岡島秀樹選手 / 福岡ソフトバンクホークス → 横浜DeNAベイスターズ
山崎浩司選手 / 内野手埼玉西武ライオンズ → 東北楽天ゴールデンイーグルス
新井貴浩選手 / 阪神タイガース → 広島東洋カープ
藤江均選手 / 横浜DeNAベイスターズ → 東北楽天ゴールデンイーグルス
この中で二年連続して戦力外通告された岡島秀樹選手は今年もトライアウトには参加しませんが、藤江均選手は参加予定となっています。
このトライアウトで、野球への未練を断ち切る選手も多いとのことですが、社会人、海外でのプレーでもいいから続けていきたいと思いは様々でしょう。
トライアウトは基本的にシートバッティング方式(試合と同様に守備位置に選手が就いてバッティングする)で行われます。時間の都合上カウント1-1からスタートしたり、3アウト制ではなかったりします。主審はいますが、塁審はいなことが多いそうです。人数が足りない場合は球団スタッフが守備に就いたり、専門外の守備位置に就いたりすることもあるそうです。また、ランナーとしての能力を見たかったり、セットポジションでの投球を見たい関係者の要請があれば、その場面での対戦になるそうです。
さて、このトライアウトが始まるときには主審は「プレー」とコールしないそうです。
来年、再び 「プレー」のコールを聴くことが出来る選手が何人出てくるのでしょうか。