「ラーメン好き小池さん」の話ではありません。小池百合子東京都知事の話です。
夏以来、小池知事をニュースで見ない日がないというくらい、毎日、何らかの話題になっています。テレビで観る機会は地元・阿部守一長野県知事よりも多く、私にとっては当然のことながら平井伸治鳥取県知事よりも多いです。
普通に考えてみれば、単なる一地方の行政のトップであり、いろいろな問題も地方の問題であって、直接的に東京都以外に住んでいる人にとっては関係のないことではあるのです。でも、「鳥取県職員の月給、1.06%引き上げ 人事委勧告」なんてニュースよりも、今、東京都で起っている劇場型ニュースの方が面白いといういえば面白いですし、安倍晋三首相の衆院予算委員会よりも、歯切れがいいです。
さて、そんな小池知事の会見や所信表明ですが、これでもかとカタカナ語を連発しているのです。ダウンタウンの松本人志さんは「ルー大柴みたい」と言いっています。でも、聴いている時には格好良く聞こえるものの、いざという時にはまったくもって意味不明です。まるで、半年に一度くらい話を聞く機会のある、どこかの会社の社長の方針説明みたいなものです。
< ホイッスル・ブロワー >
9月30日の定例会見。築地市場の豊洲移転問題に対して、公益通報制度を用いて真相を明らかにしたいと語った小池知事。そのときに出てきた単語が「ホイッスル・ブロワー」。
「(利権の追及の方法について)そのためには、英語でwhistle-blower(ホイッスルブロワー)と言いますが、内部告発者のような形がひとつ考えられます」
別に「内部告発」でいいと思うのですが。
< 都民ファースト >
小池知事の勉強会の名前にも使うほどお気に入りの言葉です。実は米国のトランプ大統領候補の演説にヒントを得たらしいです。8月2日の初登庁時に職員への訓示で使いました。
「何よりも都民ファーストを徹底してもらいたい」
うーん、トランプさんは英語の国ですからね。これも日本語で充分なのでは。
< ワイズ・スペンディング >
9月28日の所信表明演説。ここではツッコみどころ満載です。
「ワイズ・スペンディングという言葉がありますが、豊かな税収を背景に、税金の有効活用の観点が損なわれることがあってはなりません」
ワイズ・スペンディングとは「賢い支出」という意味だそうです。
< セーフシティ、ダイバーシティ、スマートシティ >
これも所信表明演説からです。
「そのためにも、セーフシティ(安心安全な街)、ダイバーシティ(老若男女、健常者と障がい者の区別なく暮らせる街)、スマートシティ(利ざやで賢く儲けて発展する街)の3つのシティを実現し、」
セーフシティ=安心安全な街、ダイバーシティ=老若男女、健常者と障がい者の区別なく暮らせる街、スマートシティ=利ざやで賢く儲けて発展する街。勉強になりますが、身に付きません。
< サステイナブル >
これも所信表明演説からです。
「サステイナブルな東京を実現する」
サスティナブル=持続可能
これは、そこそこ耳にすることが多いですね。ちなみに、安倍首相は国会答弁の中で「持続可能」と日本語で言っていました。
< スプリングボード >
これも所信表明演説からです。
「東京大会をスプリングボードに都民生活や企業活動の「新たな常識」をつくり出す」
スプリングボード=きっかけ 。ここまで、英語にする意味あるのでしょうか。
まだまだ、あります。
「ハードとソフトのレガシー」「リデュース・リユース・リサイクルの3R」「ビヨンド2020(トウェンティトウェンティ)」
3Rはまだいいとして、ここまでくるともはや何が言いたいのか理解不能になってしまいます。
前都知事も最後の方では何を言っているか意味不明でしたが、小池知事も今はまだ就任直後で支持率も高いからいいでしょうけど、もっと分かりやすい言葉で話をしませんと、そのうちしっぺ返しを食らうかも知れません。
それよりも、うかうかしていますと、日本の首都を虎視眈々と狙っている県があるかも知れませんぞ。
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