土用(どよう)とは、五行(曜日名や惑星名でお馴染みの、木・火・土・金・水の五つの元素。古代中国で生まれた考え方であり、これらによって万物が成るという思想)に由来する特別な暦の呼び方です。
1年のうち連続していない4つの期間で、四立(立夏・立秋・立冬・立春)の直前約18日間ずつあります。
土用の丑といえば、夏が一般的ですが、最近は冬の土用の丑にもうなぎを食べる習慣が増えています。冬のうなぎは脂がのってとても美味しいといわれていて、夏だけでなく、寒い冬を乗り越えるためにも、スタミナ食であるうなぎが適しているとのことで、「寒の土用の丑の日」として、「うなぎのまち岡谷の会(長野県岡谷市)」が申請し、記念日にも登録されています。
私も、夏場に(ちょっとしつこい?)うなぎは「う~ん」という感じですが、この時期でしたらいいと思います。ただ、うなぎは高くて・・・。
2021年は1月29日(金)が寒の土用の丑の日となります。
「うなぎ文」とは、たとえば飲食店で注文を聞かれたときに、「私はうなぎだ」と答えるようないい回しのことです。
日本語として、あまり違和感なく使っていることが多いですが、文字どおりに受け取ると、「僕=うなぎ」と、そのまま自己宣言する表現になりますが、実際には、「僕はうなぎを食べる(注文する)」ということなのですよね。
もともとは、「『ボクハウナギダ』の文法」(奥津敬一郎さん著)によって有名になっていたそうですが、私は恥ずかしながら「うなぎ文」という言葉を最近になって知りました。
以前、国際線の飛行機の中でCAさんに英語で、「Would you like something to drink?(なにか飲み物はいかがですか?)」と聞かれた場合、たとえば、「I’m coffee.(私はコーヒー)」と答えるのが正しいのかどうか?という議論もあったくらいで、特に日本語だけが変だということでもないような気がします。模範的な答えは、「Coffee, please.(コーヒーください)」になります。
ほかにも、好きな色を聞かれたときや、出身地を聞かれたときなど、無意識に使っていることが多く、そのほとんどが意味が伝わっているので特に問題はないと思いますが、よく考えてみたらどういう意味なのかわかりません。これも、物事の白黒をはっきりとさせない日本人っぽいといえばそうかもしれません。
理屈っぽくなって申し訳ありませんが、そもそも日本語での文構造ですが、主語と述語は対応関係を形成します。述語の主人公が主語になり、述語は基本的に文末に置かれ、原則として省略されることはありません。
よって、「私はうなぎだ」は、述語は「うなぎだ」で、意味内容からこの場合、主語は人でなく、「何」になりますので、主語が省略された形で、本来は、「私(が食べたいの)はうなぎだ」ということになると思います。
「うなぎ文」以外にも変わった構文は色々あるようで、「こんにゃく文」と呼ばれるものもあります。
たとえば、「こんにゃくは太らないです」という表現です。これは、「こんにゃくは太らない(食品)です」というのが本来の意味になると思います。
ほかにも日本語やアジア圏の言語などでは、「人魚構文」というものがあるそうです。
人魚構文は、「彼は明日から旅行に行く予定だ」といった表現を指し、主語と述語に注目すると、「彼は予定だ」と奇妙な表現になり、一文が前半と後半で異なる文法をもっていることから、上半身が人間、下半身が魚である「人魚」の名を冠した名前が付けられました。
また有名な絵画の「モナ・リザ」を題材とした試験問題に由来した、「モナ・リザ文」というものもある、「この絵の特徴は、どの角度から見ても女性と目が合います」のような、主語と述語が適切に結びついていない表現のことをいうそうです。
日本語は不思議ですね。
ちなみに不思議といえば、「ウナギイヌ」とは、赤塚不二夫さんのマンガ・アニメ「天才バカボン」に登場する、イヌのお父さんとウナギのお母さんとの間に生まれた「ハーフ」という設定のキャラクターです。
特徴は、「ワンワン」と鳴き、日本語を喋ることもでき、全身はウナギのようにヌルヌルしてた胴体にイヌの4本足を備えており、おにぎり型の頭がついています。尻尾はウナギの尾びれを大きくしたような形であり、顔には、ピンク色のタラコ唇、イヌのヒゲ、まん丸の目と小さな耳があります。
なお、ウナギイヌには「ウナギイヌ江」というポーラ化粧品のセールスウーマンのお姉さんと、「ウナギイヌ子」という従軍看護婦の妹さんがいます。
あらためて、2度とこない今日という1日を大事に大切に過ごしたいと思います。
良いことはずっと続き、良くないことには、必ず終わりが来ると信じていきましょう。
今日も、私のブログを最後まで読んでいただき、ありがとうございます。明日もまた、元気にここでお会いしましょう。