高校野球ではいろいろと資格が必要なのです。今回は「指導者の資格」についてまとめてみました。
責任教師の資格
責任教師は、その学校に在籍している校長、教頭または教諭(常勤講師を含む)で、学校長が適任者として委嘱した人に限る。責任教師は年度初めに都道府県高等学校野球連盟に登録をしなければならない。また、大会中、特別な事情で替わりの責任教師を臨時に委嘱する場合でも、その学校の校長、教頭または教諭(常勤講師を含む)に限られる。
ちなみに、責任教師というのは「部長」のことです。会社でふんぞり返って、夜になるとネクタイをハチマキ代わりにして飲み歩いている部長とは違い、お仕事は大変なのです。
一例
・選手の管理 ・備品管理
・部費の経理 ・高野連への連絡
・練習試合の審判依頼 ・遠征の宿舎や弁当の手配
・交通手段の手配 ・保護者会との連絡
・野球の指導 ・その他いろいろ
場合によっては、責任教師兼監督の学校もあります。今年の長野県内では長野西中条校と篠ノ井犀峡校が責任教師兼監督です。
責任教師になるためには、文字どおり教師にならなければいけないのです。
監督の資格
監督は、その学校の野球部活動の指導について、学校長が教育上適当と認め、委嘱した人に限る。監督については、年度初めに都道府県高等学校野球連盟に登録をしなければならない。その後の変更については、その都度遅滞なく届けるものとする。
私立では野球部の成績が上がらないため、監督交代なんてことがあるようですが、そもそも学校長が認め、委嘱していますので、学校長にだって責任はあると思いますが。大阪方面のかつて強豪だった学校では、理事長(代理)が学校長を監督として委嘱している状態がありましたが、真面目に読むと権限はなかったのですよね。
副部長・コーチの資格
副部長・コーチは、校長が適任者として認めた者(それぞれ3名以内)で、加盟申請時に連盟に届けること。副部長は該当校の教職員とし、コーチはそれ以外とする。
この副部長とコーチは「適任者として認めた者」であって、委嘱ではありません。コーチは教職員以外ってことは、外部でなければダメってことなのでしょうか。
しかし、それぞれ3名ってことはチームスタッフは最大で8名。選手の多いところでは120名くらい抱えますので、一人当たりの面倒を見る人数が多くなり、全員に目が届かなくなってしまいそうです。
指導者の資格と言っても、ライセンスや条件と言ったものではありません。
「スポーツを安全に、正しく、楽しく」指導し、「スポーツの本質的な楽しさ、素晴らしさ」を伝えることができる指導者ですよね。
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まっくろくろすけ
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