第106回全国高校野球選手権長野大会の決勝は2024年7月27日に行われ、そのプレーボール時間は午前10時でした(それまでの第1試合は午前9時)。
翌7月28日には全国10大会で決勝が行われましたが、このうち9大会が午前10時プレーボールでしたが、愛知大会(岡崎レッドダイヤモンドスタジアム)の決勝(東邦高 vs. 中京大中京高)のみ、午後2時プレーボール。
7月28日の名古屋市予報(7月27日発表)は最高気温は38℃、愛知県に熱中症警戒アラートが発報。
確かに球場のある岡崎市の7月28日の最高気温は午後1時に計測した38℃。
「気象庁の予報の精度は大したものだ」と感心するのではなく、ネット上で話題になった午後2時プレーボールの理由。ある意味、その理由に感心しました。
愛知県高校野球連盟は、7月上旬~8月上旬の1カ月間の暑さ指数(WBGT)を中京大スポーツ科学部に岡崎レッドダイヤモンドスタジアム、小牧市民球場(小牧市)、パロマ瑞穂野球場(瑞穂市)の3球場で測定してもらったそうです。
その結果、決勝が行われた岡崎レッドダイヤモンドスタジアムは午前の方が危険な数値が多く、「必ずしも危険な数値が午後ではなかった」との判断。
過去には午前10時プレーボールで決勝を開催した年もあったものの、試合終盤を迎える午後0時~午後1時ころにはスタンドで観戦する多数の生徒が熱中症の症状を訴えたこともあり、測定結果を踏まえ、「選手にもお客様にも危険と判断」したとのこと。
そもそも、午前10時プレーボールの場合、一般的には選手たちは午前5時ころに起床。これを午後2時にすることで、朝、ゆっくり起きて食事もゆっくりしてから球場に来ることが出来るというメリットもあると説明。さらに、閉会式は午後5時ころとやや涼しくなる時間に行うこともできるとのこと。
実際にこの日、熱中症の症状で医務室に運ばれたのは2人だけで、救急搬送された人はいなかったと言う。
ただ、疑問もあると言えばあります。そもそもの「熱中症警戒アラート」って何のためにあるのでしょうか・・・。
参考
2023年開催の埼玉大会(7月8日~7月28日)では、環境省が「暑さ指数」を公表している自治体で行われた110試合のうち、「原則運動中止」を呼びかける暑さ指数31以上を公式記録の試合時間内に記録したのは53試合(約48%)、「激しい運動は中止」とする暑さ指数28以上では90試合(約82%)で実施された。
暑さ指数は環境省が気温や湿度などから算出し、熱中症の危険度を判断する指標としている。
ただ、暑さ指数のガイドラインは一般の中高生の部活を想定しており、事故を減らすための注意喚起であって拘束力はないのです。
本日も、拙文最後までお読みいただきありがとうございます。
今日という日がみなさまにとって、よい一日になりますように。
また、明日、ここで、お会いしましょう。それではごめんください。
翌7月28日には全国10大会で決勝が行われましたが、このうち9大会が午前10時プレーボールでしたが、愛知大会(岡崎レッドダイヤモンドスタジアム)の決勝(東邦高 vs. 中京大中京高)のみ、午後2時プレーボール。
7月28日の名古屋市予報(7月27日発表)は最高気温は38℃、愛知県に熱中症警戒アラートが発報。
確かに球場のある岡崎市の7月28日の最高気温は午後1時に計測した38℃。
「気象庁の予報の精度は大したものだ」と感心するのではなく、ネット上で話題になった午後2時プレーボールの理由。ある意味、その理由に感心しました。
愛知県高校野球連盟は、7月上旬~8月上旬の1カ月間の暑さ指数(WBGT)を中京大スポーツ科学部に岡崎レッドダイヤモンドスタジアム、小牧市民球場(小牧市)、パロマ瑞穂野球場(瑞穂市)の3球場で測定してもらったそうです。
その結果、決勝が行われた岡崎レッドダイヤモンドスタジアムは午前の方が危険な数値が多く、「必ずしも危険な数値が午後ではなかった」との判断。
過去には午前10時プレーボールで決勝を開催した年もあったものの、試合終盤を迎える午後0時~午後1時ころにはスタンドで観戦する多数の生徒が熱中症の症状を訴えたこともあり、測定結果を踏まえ、「選手にもお客様にも危険と判断」したとのこと。
そもそも、午前10時プレーボールの場合、一般的には選手たちは午前5時ころに起床。これを午後2時にすることで、朝、ゆっくり起きて食事もゆっくりしてから球場に来ることが出来るというメリットもあると説明。さらに、閉会式は午後5時ころとやや涼しくなる時間に行うこともできるとのこと。
実際にこの日、熱中症の症状で医務室に運ばれたのは2人だけで、救急搬送された人はいなかったと言う。
ただ、疑問もあると言えばあります。そもそもの「熱中症警戒アラート」って何のためにあるのでしょうか・・・。
参考
2023年開催の埼玉大会(7月8日~7月28日)では、環境省が「暑さ指数」を公表している自治体で行われた110試合のうち、「原則運動中止」を呼びかける暑さ指数31以上を公式記録の試合時間内に記録したのは53試合(約48%)、「激しい運動は中止」とする暑さ指数28以上では90試合(約82%)で実施された。
暑さ指数は環境省が気温や湿度などから算出し、熱中症の危険度を判断する指標としている。
ただ、暑さ指数のガイドラインは一般の中高生の部活を想定しており、事故を減らすための注意喚起であって拘束力はないのです。
本日も、拙文最後までお読みいただきありがとうございます。
今日という日がみなさまにとって、よい一日になりますように。
また、明日、ここで、お会いしましょう。それではごめんください。