「野球というスポーツのすばらしさを次の世代に伝えていくのが自分の仕事だと思っています。
そのためにもそのためにも、ホームランだけではなく、全力でプレーし、ファンにアピールする選手であり続けたい。」
by 松井秀喜
日米通算20年
2504試合 打率.293 安打2643 本塁打507 打点1649
NPB通算10年
1268試合 打率.304 安打1390 本塁打332 打点889
MLB通算10年
1236試合 打率.282 安打1253 本塁打175 打点760
稀代のスラッガーもいよいよバットを置く時が来たようです。
今シーズンは所属先が未定のままシーズンを迎え、4月末にレイズとマイナー契約をして、その後メジャー昇格。
それでも、今までと同じような活躍はできず、7月末に戦力外となったまま、来シーズンの復帰を目指して、孤独なトレーニングを続けてきていました。
日本復帰を望む声もありますが、このままきっぱりとユニフォームを脱ぐ決意をしたとのことです。
小学校時代。あまりにも打球を飛ばすことから、野球仲間の兄とその友人が松井を打てなくする目的で強引に「尊敬する掛布選手(当時は阪神タイガースファンだった)と同じ左で打つ」ように(もともと右打ち)され、左打ちに変更した(させられた?)エピソードは有名です。これがスラッガー誕生の一歩でした。
中学時代。通算打率は6割を超え。三年生になると飛距離は130m。軟球を割ってしまったといいます。
高校時代。何といっても1992年の夏の甲子園での5打席連続敬遠は伝説。「高校生の中に一人だけプロの選手が混じっていた」とも言われました。
その後の活躍はご存知のとおりです。
私は本来ジャイアンツファンではありませんが、この松井秀喜は好きでした。同じような人も多いのではないでしょうか。
松井の人柄というか、物事に対する姿勢、考え方。
「他人の悪口を言わない」、「グローブ、バットなどものを大事に扱う」ということが松井の信条でもあります。
また、ファンやマスコミに対する姿勢も丁寧でした。
このようなことが日本のみならず、米国でもファンに愛され続けてきた要因なのでしょうね。
この原稿を書いているのが、今6時過ぎ。
7時(JST)からニューヨークで記者会見があります。
松井秀喜はどんな言葉で引退を語るのでしょうか。
引退は寂しいですが、楽しみでもあります。
「ぼくの座右の銘は「一日一生」ですから」・・・