中国地区大学野球連盟とは、日本の中国地方に所在する大学の硬式野球部で構成され、全日本大学野球連盟に所属している連盟です。
中国地方の大学硬式野球部21校で構成され、連盟事務局は岡山県岡山市北区富原3860に所在しています。リーグ戦は加盟校数の関係から前シーズンの成績を基に最大6校による一部から四部までのブロックに分れて行い、一部リーグを「中国六大学野球リーグ」、二部以下を「中国地区大学野球リーグ」と称しています。
春季と秋季にそれぞれリーグ戦を行い、各シーズン終了後に各部の間で入れ替え戦を実施しています。一部リーグの優勝校は春に全日本大学野球選手権大会に出場、秋は明治神宮野球大会大学の部に出場をかけて「四国・中国3連盟代表決定戦」に出場する。また、6月には全加盟校による一・二年生を対象にトーナメント方式の新人戦も行われています。
2017年度秋季リーグは環太平洋大が勝点5の完全優勝で、2季ぶり5度目の優勝。立役者は二年ながら7勝を挙げ、最高殊勲選手賞、ベストナインを受賞した西山選手(岡山理大付高)。投手陣の中心となり優勝へと導きました。ベストナインを受賞した高祖選手(四年・岡山東商高)、横山選手(二年・久留米商高)を中心にした打撃陣も奮闘しました。
■所属リーグ 勝敗は2017年秋季リーグ戦
一部リーグ
環太平洋大 15試合10勝 4敗 1分 勝点5
岡山商科大 14試合 9勝 4敗 1分 勝点4
徳山大 14試合 6勝 8敗 0分 勝点2
吉備国際大 12試合 5勝 7敗 0分 勝点2
東亜大 13試合 5勝 8敗 0分 勝点1
福山大 12試合 4勝 8敗 0分 勝点1
二部リーグ
広島文化学園大 10試合 9勝 1敗 0分 勝点27
至誠館大 10試合 5勝 5敗 0分 勝点15
岡山理科大 10試合 5勝 5敗 0分 勝点15
島根大 10試合 5勝 5敗 0分 勝点15
山口大 10試合 3勝 7敗 0分 勝点9
岡山大 10試合 3勝 7敗 0分 勝点9
三部リーグ
鳥取大 8試合 7勝 1敗 0分 勝点21
比治山大 8試合 6勝 2敗 0分 勝点18
尾道市立大 8試合 4勝 4敗 0分 勝点12
川崎医療福祉大 8試合 3勝 5敗 0分 勝点9
岡山県立大 8試合 0勝 8敗 0分 勝点0
四部リーグ
島根県立大 4試合 3勝 1敗 0分 勝点9
広島国際大 4試合 2勝 2敗 0分 勝点6
倉敷芸術科学大 4試合 1勝 3敗 0分 勝点3
※二部、三部入れ替え戦は鳥取大が岡山大を2勝0敗で下し、二部に昇格
※三部、四部入れ替え戦は島根県立大が岡山県立大を2勝0敗で下し、三部に昇格
■優勝回数 2017年秋季リーグ終了時点
一部リーグ
27回 徳山大
24回 東亜大
9回 岡山商科大
8回 福山大
5回 環太平洋大
1回 岡山大、島根大、吉備国際大
二部リーグ
15回 島根大
13回 山口大
9回 岡山理科大、岡山大
8回 鳥取大
6回 至誠館大(旧:山口福祉文化大)
5回 川崎医療福祉大
4回 広島文化学園大
3回 徳山工業高等専門学校
2回 環太平洋大
1回 東亜大、吉備国際大
三部リーグ
8回 岡山県立大、広島文化学園大(旧:呉大)
7回 倉敷芸術科学大
4回 尾道市立大
3回 広島国際大、島根県立大、岡山理科大、鳥取大
2回 島根大
1回 比治山大、環太平洋大、山口福祉文化大(現:至誠館大)
四部リーグ
5回 鳥取大
4回 倉敷芸術科学大
3回 尾道大(現:尾道市立大)、岡山県立大、広島国際大
2回 比治山大、島根県立大
1回 広島国際大呉キャンパス、呉大(現:広島文化学園大)、環太平洋大、山口福祉文化大(現:至誠館大)
■かつて加盟していた大学
徳山工業高等専門学校 リーグ創設時より加盟。脱退年不明。
水産大学校 リーグ創設時より加盟。1997年秋季リーグを全試合棄権し、そのままリーグを脱退。
広島国際大呉キャンパス 2005年春季より加盟。2013年秋季リーグ戦を部員不足で辞退後、野球部を広島国際大と統合して脱退
■歴史
1947年 全国新制大学野球連盟の中国・四国・近畿地域を合わせた西部地区を設立
1952年 全日本大学野球連盟の誕生に伴い西部地区大学野球連盟として移行
1953年 近畿地域を西部地区から分離。中国・四国地域の参加校での全校トーナメントを開始。岡山大が選手権初出場、ベスト4進出
1967年 中国地区大学野球連盟結成。中国地区大学野球選手権(トーナメント)が開始。同時に四国地区との代表決定戦を開始。広島六大学野球連盟が西部地区内に創設
1968年 広島六大学野球連盟の全日本大学野球選手権大会代表枠が西部地区から分離独立
1979年 徳山大が明治神宮大会初出場
1980年 中国地区を再編成。ローカルに存在したリーグ戦や既設のトーナメント戦を発展的に解消し、中国地区連盟全体として総当たり戦への実施に移行
1990年 選抜チーム韓国遠征
1991年 全日本大学野球選手権大会の出場枠に関して西部地区から独立して単独出場権を獲得
1994年 東亜大が明治神宮大会初優勝、中国リーグ代表校初の全国制覇
1996年 春季より三部制に移行
2000年 選抜チーム米国遠征
2004年 選抜チーム米国遠征
2005年 春季より四部制に移行
■対戦方法
一部:春秋共に2戦先勝方式の総当たりによる勝ち点制。引き分けは再試合。1勝1敗の場合も第3戦を行い決着を付けます。勝ち点も勝率も同じ場合は、優劣の決定が必要な場合に限り決定戦を行ないます。決定戦の成績はリーグ戦の成績に加算しません。
二部~四部:春秋共に2回戦総当たりによる勝ち点制です。
■入れ替え戦
各部のリーグ戦の終了後に上位リーグの最下位校と下位リーグの優勝校との間で対戦を組み、勝者チームを次シーズンの上位リーグの所属とします。敗者チームは次シーズンは下位リーグ所属となります。対戦方法は2戦先勝方式となっています。
■試合会場
一部リーグ戦が倉敷マスカットスタジアム、二部リーグ戦が岡山県野球場、三・四部リーグ戦が倉敷マスカットスタジアム補助野球場で、それぞれ開会式、第1週と第5、最終週、閉会式が行われます。第2週~第4週は基本的に所属各大学近隣の福山市民球場、周南市野球場、下関球場などの公共野球場を週ごとに使用します。
■全国大会出場
島根大 全日本大学野球選手権大会 出場 1回
岡山大 全日本大学野球選手権大会 出場 6回:ベスト4 2回
岡山商科大 全日本大学野球選手権大会 出場 7回
岡山理科大 全日本大学野球選手権大会 出場 1回
吉備国際大 全日本大学野球選手権大会 出場 1回
環太平洋大 全日本大学野球選手権大会 出場 1回
明治神宮大会 出場 4回:ベスト4 1回
福山大 全日本大学野球選手権大会 出場 4回
明治神宮大会 出場 1回
徳山大 全日本大学野球選手権大会 出場12回
明治神宮大会 出場 9回
東亜大 全日本大学野球選手権大会 出場10回
明治神宮大会 出場10回