第98回全国高等学校野球選手権大会長野大会の組み合わせが昨日決まりました。
ここ数年、TVで抽選の模様が生中継されており、各校の主将の緊張の様子が手に取るように伝わってきます。今年は2年連続優勝を狙う上田西高、春の県大会を制した松本第一高、2年ぶり出場を目指す佐久長聖高、古豪復活を目指す松商学園高が中心になると思われます。
上田西高は昨夏の甲子園でもエースだった草海選手に軸に工藤選手と坂本選手の三本柱の出来次第でしょう。松本第一高は牧選手、新山選手らの勝負強い中軸を中心にした強打線が売りです。佐久長聖高はエース小林選手を中心にぶ厚いピッチャー陣、松商学園高は宮嶋選手や梨本選手ら抜け目のない打線が注目です。そこへ春の県大会ベスト４の長野日大高に加え、強打者峰村選手を擁する長野商高、打線が好調な松本深志高、主戦諸本選手擁する岡谷南高のシード校が引っ張っていくことでしょう。
■松本第一高ブロック
第一シードの松本第一高にとっては、順当に行けば二回戦は小諸商業高、三回戦では長野高、四回戦は田川高と手ごわい対戦が続きそうです。これらのチームは逆に松本第一高を破って一気に駆け上がるチャンスでもあり。
■松商学園高ブロック
第二シードの松商学園高は比較的戦いやすいブロックと思われます。カギは岡谷工業高戦か。春季中信地区4位の池田工業高と上田高の組み合わせは好カード。池田工業高の楽しそうな野球でどこまで勝ち進むか。
■上田西高ブロック
第三シードの上田西高も戦いやすいブロックとなったと思います。反対の山からは松代高か伊那北高の勝者が上がって来そう。松代高の宮原選手は春季に登板していなかったが、昨秋のようなピッチングが見られるのか。
■長野日大高ブロック
第四シードの長野日大高ブロックはなかなか激戦です。勝ち上がれば三回戦では長野東高、四回戦は創造学園高との対戦を予想します。ただし、どこも絶対の戦力とは思えないので、夏のダークホースが出て来そう。
■佐久長聖高ブロック
第五シードの佐久長聖高ブロックは上手く戦力が分散した同じような力を持ったチーム同士の対戦になりました。それでも四回戦は東海大諏訪高との対戦になりそうです。個人的には塩尻志学館高と諏訪実業高は好カード。
■長野商業高ブロック
第六シードの長野商業高は二回戦がポイントでしょう。ここを勝てばあとは順当に勝ち上がっていけそうな気配です。東京都市大塩尻高は長野商業高を意識せず、まずは初戦の飯田高に全力を尽くすことでしょう。明科高は一戦必勝。
■松本深志高ブロック
第七シードの松本深志高ブロックは実力チームが揃いました。更級農業高と上伊那農業高のアグリカルチャー対戦でどちらが上がって来ても気を抜けません。そして地球環境高。反対の山には松本工業高に好投手擁する諏訪二葉高と予想は難しい。
■岡谷南高ブロック
第八シードの岡谷南高ブロックはすべて公立高のみ。そして、強豪校が揃いました。岡谷南高にとって最初の難関は二回戦で当たるであろう野沢北高、さらに勝ったとしても諏訪清陵高との対戦が予想されます。清陵高とは春季地区大会の決勝戦の再現。反対の山は須坂高か。
いよいよ対戦相手も決まり、あとは心の準備をするだけです。
「ワクワク、ドキドキ甲子園」への切符を掴み、夏の頂点を極めるのは一チームのみです。
