ディロン・カイル・ジー選手(Dillon Kyle Gee)は、アメリカ合衆国テキサス州ジョンソン郡クレバーン出身のプロ野球選手です。現在は中日ドラゴンズに所属し、今年はバリバリと活躍し、シーズン終盤に再契約で揉めるものの、2年3億円で再契約する予定です。愛称はGマニー。
MLBで51勝を挙げ、先発ローテーションの軸として活躍し、開幕も任せられたこともあり、経験と実績は申し分ありません。そして、まだ31歳と働き盛りのピッチャーです。2010年にニューヨーク・メッツでデビュー。翌年にはチーム最多の13勝と頭角を現し、2013年には32試合に先発して199回で12勝、防御率3.62とシーズンを安定した投入を見せて、2014年には開幕ピッチャーも任せられました。昨年は主にロングリリーフで起用されており、11月にFAになっていました。
メッツ時代
2007年 MLBドラフト21巡目(全体663位)でニューヨーク・メッツから指名され、入団
2010年 9月7日のワシントン・ナショナルズ戦でメジャーデビュー
2011年 チーム最多の13勝をマーク
2012年 7月に右肩の血栓除去手術を受け、後半戦を全休
2013年 12勝をマークして復活
2014年 開幕ピッチャーを務めた
2015年 6月15日にDFA。6月23日に40人枠から外れ3Aラスベガス・フィフティワンズへ降格。10月5日にFA
ロイヤルズ時代
2015年 12月18日にカンザスシティ・ロイヤルズとマイナー契約
2016年 3月15日に他選手の60日間の故障者リスト入りに伴ってメジャー契約。先発よりもリリーフで投げる機会の方が多く、先発で14試合に対しリリーフでは19試合に投げ、8勝9敗、防御率4.68を記録
2016年 11月8日に40人枠から外されFA
レンジャーズ時代
2017年 1月17日にテキサス・レンジャーズとマイナー契約。3月31日に一旦自由契約になったが、4月2日にメジャー契約を結んで傘下の3Aラウンドロック・エクスプレスへ配属。メジャー昇格してからは4試合に登板したが、6月16日にDFA、18日にFA
ツインズ時代
2017年 6月20日にミネソタ・ツインズとマイナー契約
2017年 6月20日にミネソタ・ツインズとマイナー契約、22日に傘下の3Aロチェスター・レッドウイングスへ配属の後、23日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入り。11月2日にFA
中日時代
2018年 1月にNPB・中日ドラゴンズとの契約が発表
今シーズン成績
18試合3勝2敗1S 奪三振41 防御率3.47
MLB通算
165試合51勝48敗1S 奪三振619 防御率4.09
ストレートの平均は145km/h前後であり、球威で勝負するタイプではありません。最大の武器のチェンジアップとツーシームを主体として低めにボールを集めるタイプです。見る限りコントロールは安定しており、試合を作る能力は強そうです。球団代表は「何年も追いかけてきた選手の一人」と言っており、期待の高さもうかがえます。久しぶりに実績のあるピッチャーですから。
気になったのが2017年18試合3勝、2016年33試合8勝とバリバリな現役メジャーリーガーなのに、年俸1億2000万円+出来高契約でよく獲得できたという点で引っかかるのですが・・・ですが、これはケガではなく(チームの)若返りなどで、最近は出場機会がなかったとのことです。なお、日本の他球団、韓国球界も注目していたとのことですが、昨年の14試合3勝2敗、防御率3.22で31歳の年齢を考えても、年俸1億2000万円プラス出来高は、お買い得です。
なお、元ドラゴンズのゲレーロ選手は年俸1億5000万円で獲得。ホームラン35本でホームラン王となりました。今回も水面下で動いたのは"国際渉外担当"の肩書を持つ森監督だったそうです。久々に期待できそうです。
おっと、ちなみに松坂選手はMLB通算58勝ですので、状況は想像できると思います。
今年の新聞の一面が見えてきました。
「GがGを完封」
野球の神様、どうか、メルビン・バンチ選手が長続きしたような選手になるようにお願いします。(-人-)