先日のスポーツ新聞に「中学時代の軟式野球は○? ×?」というコラムが載っていました。
プロ野球のあるスカウトのコメントとして
「軟式をお勧めします。硬式は身体の小さい子には負担がかかるし、大きい子なら上体の力に任せて投げる悪い癖がつく」
というものです。
要するに少なくても日本のプロ野球のスカウトからしてみれば、硬式野球をやっていなくても問題はないということなのです。
私も長期的な目標としてならば、硬式野球のスタートが遅くなることに、何も問題は感じません。
ただ、強豪校で甲子園とレギュラーを目指すのであれば、入学時に硬式の経験が長いというのは大きなアドバンテージになることでしょう。
プロ野球の選手の割合として(2011年度登録選手)、ピッチャーの軟式出身者は約60%、フィールドプレーヤーの軟式出身者は約40%という結果です。思っていたよりも差はありません。
また、日本のプロ野球のスカウト部のトップの方は
「将来、野球を職業にしたいのならば早く硬球を握らない方が良い。高校入学後に(硬式経験者より)遅れるのは事実だけど、入ってからでも間に合う。変な癖がつくよりもいい。プロでも伸び悩むのは、そういう変な癖がついてしまっている選手だから」
と言います。
そして、スカウトは軟式出身か硬式出身かはキャッチボールを見れば、ある程度判るということらしいです。
早くから硬式を握っていると、握りが硬くなってしまい(強く投げようとするため)、軟式出身者は軽やかでスピンが利いていることが多いそうです。
過日、148勝138セーブを記録した元広島カープの大野豊が野球殿堂入りしましたが、プロ入団前は出雲市信用組合で軟式野球をやっていたのは有名なことです。
まあ、こういう話はプロの世界でも成功してきた人たちのことです。
でも、最後は自分の努力が成功へと実を結んでいくことなのでもあります。