「手を上げる 子どもはあなたを 信じてる」は、「内閣総理大臣賞」に選ばれた、2022年交通安全年間スローガンです。
「全日本交通安全協会」と「毎日新聞社」が共催で募集をしているスローガンは、毎年、全国各地の自治体によって募集され、「全国交通安全コンクール標語ポスター」などから新しい交通安全標語が発表されています。
毎年、新しいスローガンが選ばれているのですが、次の3作は誰もが知っていると思われるくらい定着しており、個人的にはこれを超えるものはなかなか出てきそうもないように思えます。
■のんだら のるな のるなら のむな(1966年)
■とび出すな 車は急に止まれない(1967年)
■せまい日本 そんなに急いで どこへ行く(1973年)
「のんだら のるな のるなら のむな」は入選作であり、内閣総理大臣賞という、一番目立つものではなかったというのは以外といえば意外でした。
ちなみに、1966年第1回の交通安全スローガンの内閣総理大臣賞受賞作はこちらです。
■世界の願い 交通安全
■もう一度 よく見て渡れ 手を上げて
■ブレーキは早目に スピードは控え目に
スローガンからは、その当時の交通事情や、義務化された交通ルールなど世相を感じることもできます。過去の中から私が適当に選んでみました。
1960年代
■一度だけ 一杯だけが 事故のもと(1966年)
■急停車 されても良い距離 良い速度(1969年)
■自分で 守ろう この命 車ばかりが 悪くない(1969年)
1970年代
■自分だけはと 思う心が 事故のもと(1971年)
■事故は一瞬 補償は一生(1973年)
■あせってる 今があなたの 赤信号(1974年)
■急ぐとも 守れスピード 車間距離(1976年)
■交通ルール 守るあなたが 守られる(1976年)
■自転車フラフラ 車はヒヤヒヤ(1978年)
■止まる見る 待つ習慣が 身を守る(1978年)
■イロハより 子に信号を まず教え(1978年)
■おみやげは 無事故でいいの おとうさん(1978年)
■ゆずられて ゆずって笑顔で すれ違い(1978年)
■安全はゆずる のまない いそがない(1978年)
■事故を呼ぶ 酒が、ヒローが、スピードが(1978年)
■飛び出すな 君の命は 一つだけ(1979年)
■一杯と 交換できるか この命(1979年)
1980年代
■まずゆとり 車間距離にも 心にも(1980年)
■子に教え 親が守って 交通安全(1981年)
■事故を呼ぶ 疲れイライラ 気のあせり(1982年)
■その速さ曲がりきれぬぞ止まれぬぞ(1983年)
■思いやり ゆずる心で 防ぐ事故(1983年)
■ついそこと いわずにつけよう ヘルメット(1984年)
■止まってくれると思うより 自分が止まろう 交通安全(1984年)
■忘れない ルールとベルトと ヘルメット(1984年)
■ひとりでも よい子は守る 交通ルール(1984年)
■止まる見る 待つ安全を わが子にも(1984年)
■マナー良し 車間距離良し 速度良し(1984年)
■シートベルト しめる心が 身を守る(1986年)
■いつもより スピード出てるよ お父さん(1988年)
■ゆとりこそ 無事故につながる 道標(1989年)
■老いの手に 愛の手そっと 交差点(1989年)
1990年代
■安全は出せるスピード出さない勇気(1990年)
■見たつもり 事故が見えない 夜の道(1990年)
■平静に ゆとりで走る 新時代(1990年)
■早くより 無事を待ってる 人がいる(1990年)
■のせましょう ゆとりという名の 同乗者(1991年)
■ゆずりあい だれにもできる こころがけ(1993年)
■あぶないよ カーブでタイヤが 泣く速度(1993年)
■かあさんが 出がけに言ってた 気をつけて(1995年)
■運転は 命がけより 心がけ(1998年)
2000年代
■その違反 小さな瞳が 見つめてる(2002年)
■新世紀 になうこの子に チャイルドシート(2002年)
■パパやめて 脇見、携帯 飛ばし過ぎ(2003年)
■運転中 メールひと文字 事故一生(2004年)
■その駐車 あなた以外が 困ってる(2006年)
■締めたかな 後ろの席も シートベルト(2008年)
■じこがない そんなまいにち うれしいな(2009年)
■まだいるの 飲んで乗る人 飲ます人(2009年)
■ゆとりもち 左右の確認 今一度(2009年)
■飲酒運転 叱る友こそ 真の友(2009年)
■運転は うまいへたより 誠実さ(2009年)
■「こないだろう」 それがあぶない 「きてるかも」(2009年)
ほかにも、笑ってはいけないとは思うのですが、思わず笑ってしまえそうなもの、不思議なもの、RAPのように韻を踏んでいて上手なものなど、面白いスローガンもあります。
■いちごはストップ みかんはちゅうい メロンは安全 さあ守ろう(1966年)
■車道は川だ 渡れる橋は 横断歩道(1966年)
■キオツケロ 車はみんな怪獣だ(1972年)
■トンボのおめめでよーくみて 子リスのはやさでわたりましょう(1973年)
■むかしむかし亀さんは ゆっくり走って勝ちました(1974年)
■くるくる車はおおいけど みるみるぼくらの目はたしか(1975年)
■わたるなと 赤い目玉が おこってる(1975年)
■ママ見てよ! あの犬信号知ってるよ(1975年)
■「とびだし 禁止」 UFOからのおしらせです(1979年)
■赤信号 すーぱーまんでも 止まります(1984年)
■夜の道 ちょっと着替えて(1990年)
■彼女は言った。歩行者思いのあなたがステキ(1991年)
■交通ルール 守って長生き 百才 百才(1993年)
■シートベルト 同乗するなら 締めてくれ(1995年)
■キミとボク 「ベルトしめた」が 愛ことば(1997年)
■信号が ピカピカチュウい 止まろうね(1999年)
■そこちがう しましまマークが ついてない(2002年)
■五輪だけ?二輪も四輪も お・も・い・や・り(2014年)
なお、毎日新聞社のHPでは1966年からの受賞作品を見ることができるようになっています。
車を運転される方、されない方、すべての方。今日も1日、交通安全に気を付けましょう!
本日も、私のブログにお越しいただいてありがとうございます。
今日はどのような一日になるのでしょうか。または、どのような一日を過ごされたのでしょうか。
その一日でほんの少しでも楽しいことがあれば、それを記憶にとどめるように努力しませんか。そして、それをあとで想いだすと、その日が明るくなる、それが元気の源になってくれるでしょう。
それを見つけるために、楽しいこと探しをしてみてください。昨日よりも、ほんの少しでも、いい一日でありますようにと、お祈りいたしております。
また、明日、ここで、お会いしましょう。