野球小僧

リアル・ドクターX ~外科医・大門未知子~

これは一匹狼の女医の話である。

2017年
崩れ落ちたかに見えた白い巨塔は再びその権威を取り戻し
命のやり取りをする医療は本来あるべき姿を完全に見失った
そんな中どこの大学医局にも続なさいフリーランス
すなわち一匹狼のドクターがあらわれた

例えばこの女
群れを嫌い
権威を嫌い
束縛を嫌い

専門医のライセンスと叩き上げのスキルだけが
彼女の武器だ

外科医
大門未知子

またの名を「ドクターX」(CV.田口トモロヲ)

♬ チャラララ ラーラ ララー チャラララー

アベノミクスだか知りませんが、日本経済は依然景気回復を素直に実感できるとは思えない状況です。

はたらけどはたらけど猶わが生活楽にならざりぢっと手を見る

かつてのように一流大学を出たら年収1000万円は確実とは限らない世の中になりましたが、それでも医師免許は今なお「年収1000万以上」が期待できる日本で唯一の資格なのかも知れません。なお、私は事業所防火管理者と事業所防災管理者の資格を持っていますが、今のところ何の役にも立っていません。

昔から医者になるのにはお金がかかると言われています。日本一学費の高い大学は川崎医科大(岡山県倉敷市)で、6年間の総額は4550万円です。ですから、一部の上流家庭でなければ無理だと思っていますが、年収600万円ほどの中流世帯でも、子どもを医学部に進学させることは十分可能だそうです。

しかも、国公立大学の学費は全学部同額なので6年間の学費総額は約350万円とお得感が大きくなっています。ただし、ここ10年間、医学部の定員が1700人以上も増え、受験生が急増した結果、医学部入試の偏差値も急上昇する一方で、「地方の国公立大医学部≒東京大・京都大の非医学部」となりつつります。

これは「センター試験の得点率が85%以上、一科目でも取りこぼしがあるとアウト」という厳しい水準になります。さらに、首都圏の国公立大の医学部に限ればセンター試験の得点率は軒並み90%以上が求められる超難関になります。また、地方の医師不足を受けて、地方の国公立大の医学部は卒業後、地域の病院において臨床研修の義務のある地域枠を増やしています。札幌医科大(北海道札幌市)が2018年には90名(定員110名)を地域枠に充てるなど、首都圏からの一般学生が受験可能な地方医大定員は減る一方です。つまり、地元在住の受験生にとっては、首都圏の私立大医学部と併願する経済的に余裕のある家庭の受験生が少なくなる分、多少なりとも合格しやすくなっているのです。

一方、私大医学部と言えば以前は、「学費総額5000万円」「開業医の跡継ぎじゃないと無理」というイメージがありますが、現在、私大医学部の学費は全般的に低下傾向であり、医師不足や医師偏在(地方に少ない、など)の対策として、地域枠や専攻科限定の奨学金が増えています。またJASSO(旧:日本育英会)や銀行の教育ローンも医学部限定の高額貸与コースを提供しています。

それに各医大が独自に成績優秀者を特待生として囲い込む動きもあります。これらの手段を上手に組み合わせれば、世帯年収600万円の一般家庭から、学費の安い国公立大医学部はもちろん、私大医学部に進学することも可能になりつつあります。

このように国公立大の医学部の学費は6年間で350万円ととてもコストパフォーマンスに優れていますが、実は安いどころか学費0円の大学も存在します。その財布に優しい大学とは、防衛医科大学校(埼玉県所沢市)です。学費タダで全寮制、おまけに給与と賞与もあります。よって仕送りゼロでも卒業可能なのです。ただし基本的に軍医養成校なので、在学中には自衛隊員の一部訓練が必須となります。また、卒業後9年間の自衛隊勤務が必須であり、違反時には最大5000万円を返還しなければなりません。

同様に、学費0円なのが自治医科大(栃木県下野市)です。卒業後、受験生の出身都道府県の公立病院などに9年間勤務しなければならず、うち2分の1は、知事が指定するへき地などの病院に勤務した場合は返還が免除されます。

一方、私大医学部は学費と偏差値が反比例します。つまり、偏差値の高い大学は学費が安く偏差値が比較的低い大学の学費は高額となります。

学費を値下げした例としては、順天堂大(東京都文京区)が2008年に3050→2113万円とし、帝京大(東京都板橋区)が2014年に4920→3750万円となりました。ただし、両校とも入試偏差値と医師国家試験合格率の上昇を示しています。そして2017年開校の国際医療福祉大(栃木県大田原市)は1850万円という私大医学部最安値を更新し、「私立医大の価格破壊」として受験生の人気を集めました。開校初年度でありながら早稲田大、慶應義塾大の理工学部レベルの高い偏差値を示しました。こうした流れを受けて、2018年度の受験では名門の日本医科大(東京都文京区)も学費大幅値下げを予定しているそうです。

現在、日本一高い大学は4550万円の川崎医科大(岡山県倉敷市)です。学費が高いと偏差値は低いというのだが、だからといって簡単に合格できる訳ではありません。早慶の非医学部レベルの難易度です。

さらに特待生になるとさらにお得です。医学部進学の目的は医師免許取得です。さすがにブラック・ジャック先生のように医師免許を持たずに治療している医師はいないと思いますが。医師国家試験の合格率は公表されており、各医学部のイメージに直結します。よって、各大学は特待生制度を設け、安めの学費で少数の優秀な学生を確保し、国家試験対策のキーパーソンにしようとしていたりします。例えば、国際医療福祉大では、特待生に選ばれると学費1850万円→710万円と大幅値引きされます。特待生制度は多くの大学に存在し、大学ホームページなどで公開されています。

次に掘り出し物の「地域枠」「専攻限定枠」です。まるで選抜高校野球の「神宮枠」「21世紀枠」のようですが、もちろん違います。近年の医師不足や医師偏在の対策として、卒業後、勤務する地域や専攻(診療)科を限定する形での奨学金が増えています。順天堂大では東京都と共同で「東京都枠」を設けて、「学費全額+生活費月10万円」を貸与し、「9年間、都の指定する病院で産科、救急、離島医療などに従事で返済免除」というお得な制度です。この東京都枠は、東京慈恵会医科大(東京都港区)や杏林大(東京都三鷹市)にもあります。また、慶應大には研究医向けに200万円の奨学金制度を設けています。東北医科薬科大(宮城県仙台市)の55名(定員100名)は地域枠であり、最高3000万円の奨学金が貸与されます。また、北里大(東京都港区)の相模原市枠(学費全額)のように、定員1、2名の小規模な枠も存在します。

深刻化する医師不足を受けて、地方自治体が独自に設ける奨学金制度も増えています。「月額15万~30万円程度、給付期間の1.5倍を指定地域で勤務すると返済免除」というものが多いです。また、病院独自の奨学金も増えていて、日本最大の医療法人グループ徳洲会には「月額15万円、貸与期間の3分の2の勤務で免除」という奨学金制度があります。

もし、上記の特待生や奨学金を得られなかった場合でも、貸与型奨学金や教育ローンといった「借金で進学する」という選択肢もあります。

さて、勤務医や開業医ではなく、あえてフリーとして活動するリアル・ドクターXは現実に増えているそうです。

お金の話で嫌らしいですが、例えば病院に勤務している時よりも、倍以上は稼げることもあるそうです。需要の高い麻酔科は1日10万円前後。当直は15万〜20万円。勤務医時代の2〜3倍の年収になるケースが多いそうです。医師全体の平均年収は1141万円ですが、激務のフリー麻酔医の場合、30代で年収2000万円を超える医師もいるとのことです。もちろん、メリットがあればデメリットもあり、フリーですから休むとお金が入ってきません。

ちなみに、今年の第89回選抜高校野球大会に出場した静岡高のエース・竹内奎人選手は群馬大医学部医学科に一般公募推薦入試で合格しました。中学時代から整形外科医を志してプレーしてきたそうです。

部活後、毎日2時間近く机に向かい、引退後は学校の図書館などで、平日は6~7時間。休日には12時間以上の猛勉強したそうです。竹内選手は「選手だけでなく、誰からも信頼される医者になりたいです」と、真剣な表情で話しています。

♪ チャラララ ラーラ ララー チャラララー


コメント一覧

まっくろくろすけ
eco坊主さん、こんばんは。
んまあ、私も「群れを嫌い」「権威を嫌い」「束縛を嫌い」う、フリーランスの会社員です。

さらに「いたしません」の上をいくような「あなたが喜ぶような仕事はしません。私はお客様が、会社が、他部門のために仕事します。だから、あなたに評価してもらわなくても結構」と先日言っちゃいました。

・・・そういえば、千葉ロッテマリーンズで球団職員募集していたな・・・
eco坊主
おはようございます(*Ü*)ノ"☀

「私 失敗しないので」
「いたしません!」
職場で使ってみたいですね~~~

私には難しい話はわかりませんが
年収800万円以上の会社員は増税になるとか・・
その比率は5%だとか・・
私には全くと言っていいほど関係ないニュースです。

四国に新設?される獣医学部卒業してフリーランスもありかなぁ?
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