♬ホームランかっとばせタイロン
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ホームランかっとばせタイロン
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中日ドラゴンズの本拠地来季から「バンテリンドームナゴヤ」が「ホームランテラス」の新設を計画しているとのニュースが以前ありました。球団関係者が、「球団とドームでの話し合いが本格的に始まった」とコメントし、早ければ2021年シーズンからの運用を目指しているそうですが、その後はどうなっているのでしょうか、わかりません。
ドラゴンズの2019年シーズンはリーグ1位のチーム打率.263だったものの、ホームラン90本はリーグ最下位。2020年シーズンも429得点、ホームラン70本は両リーグワーストで、得点不足は解消されていません。
もともと、ナゴヤドームは両翼100m、中堅122m、フェンスの高さ4.8mと国内最大級の大きさでもあり、ホームランが出にくいとされています。
そもそも、ホームランテラスとは、昔でいうところのラッキーゾーンです。阪神甲子園球場などに設置されていました。阪神甲子園球場では、ホームラン率が悪かったこともあり、阪神電鉄が1947年の5月26日に外野の両翼から左・右中間付近にいたる付近に金網を設けて、ホームランを出やすくしました。それ以後、鳴海球場(愛知県名古屋市にあった)、阪急西宮スタジアム(兵庫県西宮市にあった)、明治神宮野球場、西京極球場、倉吉市営野球場に設置されました。
しかし、夏季オリンピック実施競技に野球が加えられた1980年代以後、国際競技規格に適合または準ずる球場が新規建設され、現存球場の改修でも外野の拡張が実施されるようになったため、倉吉市営野球場以外のラッキーゾーンは廃止されていきました(鳴海球場は1958年に球場閉鎖、明治神宮球場は1967年にスタンド改修、阪神甲子園球場は1991年に廃止、阪急西宮スタジアムは1992年に廃止、西京極球場は1987年撤去)。
ところが、ホームランを増やすため2013年に東北楽天ゴールデンイーグルスの本拠地・楽天生命パーク宮城に「Eウィング」と呼ばれる外野スタンドをフィールド内に増築し、12球団本拠地最長だった101.5mの両翼が100.1mへ、左右中間が約1m縮まり、2.8m~4.1mだったフェンスも2.5mに統一されました。
2015年には福岡ソフトバンクホークスの本拠地・福岡PayPayドームに「ホームランテラス」と呼ばれる外野スタンドがフィールド内に新設されました。12球団本拠地で1番の高さだった5.84mの外野フェンスは4.20mまで引き下げられ、左右中間は118mから約110mへとプロ野球の本拠地としては最も短くなっています。
さらに、2019年には千葉ロッテマリーンズの本拠地・ZOZOマリンスタジアムに「ホームランラグーン」という名称の観客席が新設され、フェンスは最大で4m前、高さは2.3mから約1.1mに改修されています。
2019年シーズンのドラゴンズは主催試合の観客動員が228万5333人で2年連続で増えました。ホームランテラスを設けることで、収容人数容量は増えますので集客増にはなります。
一方で、2020年からナゴヤドーム4階の一・三塁側にあり、食事をしながら野球観戦が楽しめるプライム・ツイン席が、リニューアルされます。全席を2人掛けのベンチシートへ変更(現在は4人掛け)し、すべてのシートを通路に面して設置するなどの改修です。これによって、現在1232席から976席へと減るのですが、ホームランテラスの設置に伴って、最終的には収容人数は増える計算になります。
ホームランテラス席が出来れば得点力アップにつながりそうであり、与田監督は、「チーム打率は良くなっているが、点を取れるようにしないと」と話しているそうです。
チーム打率が良いに越したことはありません。ただ、得点力に最も大きく影響するのは長打力+選球眼になります。今年のセ・パ両リーグの総得点順は、チームOPS(長打率+出塁率)の順と完全に一致します(セ・リーグは3位と4位は入れ替わりますが)。
ホームランもいいですが、ソロホームランばかりではあまり意味はありませんん。ましてや大差がついている試合での空砲ばかりでは、より虚しくなりますので。
ちなみに、水島新司さんのマンガ「ドカベン」の山田太郎が二年生の夏の甲子園の二回戦。明訓高 vs. 弁慶高で、予想以上に多数の観客が阪神甲子園球場に詰め掛けたため、急遽ラッキーゾーンを開放し、6万人が入場したことが描かれています。もしかすると、これがホームランテラスの原型なのかも知れません。
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