ただただ、回復を祈るだけです。
中日ドラゴンズの木下雄介選手が入院しているというニュースが2021年7月28日にありました。球団は、「（新型コロナウイルス）ワクチンを打った後、練習中に体調を崩して入院しており、（容体が）非常に厳しい状態だとは聞いています。ただ、ワクチンを打ったことでそのような状態になったのか、因果関係まではわかっていません」とこのとです。
木下雄選手は四国アイランドリーグplus・徳島インディゴソックスから、2016年の育成ドラフト1位でドラゴンズに入団し、最速150km/hを超えるストレートと落差の大きいフォークで、将来を嘱望されています。
高校時代は徳島県・生光学園高ではエースではなく、背番号は17番。しかし、140km/h台のストレートを武器にすべての試合に先発し、三年生のときに、全国高等学校野球選手権徳島大会決勝で延長戦の末、徳島商業高に敗れ、全国選手権出場を逃したものの、高校野球四国選抜チームに選ばれてハワイ遠征に参加。卒業後は駒澤大に進学しましたが、ヒジを故障して1年で中退。
大阪でアルバイト生活を送り、フィットネスジムのトレーナーののち、現在の奥さんと結婚。2014年からは不動産会社で営業の仕事に就いていましたが、ある日、軟式草野球の助っ人に駆り出され、投げてみたら周囲が言葉を失う程の豪速球を連発。ヒジの痛みも消えていて、その姿を見た奥さんは、「もう一度野球をやってみたら？サラリーマンをしているあなたの顔は辛そうよ･･･」との言葉と、高校四国選抜チームメイトだった増田大輝選手（現;読売ジャイアンツ）がインディゴソックスで活躍していることに刺激され、2015年3月に練習生の、その練習生候補としてインディゴソックスに入団。しかし、この時点でストレートはわずか128km/hでしたが、約1ヶ月で147km/hまで回復。
2015年に支配下選手契約となり、15試合に登板し、防御率5.12、2016年は主にリリーフとして28試合に登板、防御率3.45の成績。
そして、2016年のプロ野球ドラフト会議で育成選手枠1位で指名を受けドラゴンズに入団。
2017年は二軍で22試合に登板。2018年は一軍春季キャンプに帯同し、オープン戦で4試合に登板して5回を1失点という内容を評価され、3月に支配下登録。4月15日の横浜DeNAベイスターズ戦の8回に登板し、三者凡退に抑えて公式戦デビュー。
2019年は5試合に登板。2020年春季キャンプ中に左足首のケガにより3月に手術を受け、7月の二軍戦で復帰登板を果たし、最速152km/hを記録。一軍昇格後9月5日の東京ヤクルトスワローズ戦で登板し、プロ初セーブを挙げる。
2021年はオープン戦で無失点の好投を続けていたものの、3月の開幕前最後のオープン戦でで登板した際に、右腕を押さえて倒れ込み、自力で動けずに担架に乗せられて退場。右肩脱臼の重傷と判明し、4月に修復術を受け、あわせて右ヒジ内側側副靱帯再建（トミー・ジョン）手術も行われた。
そして、復帰に向けてのトレーニングの最中でした。
憧れのNPBから指名されたときには、ほんの数百万円しか得られない育成契約で、妻子を養っていけるのか、義理の両親を安心させられるのか不安だったそうです。ですが、指名された後は家族から、「おめでとう！頑張ってね」の笑顔が待っており、その祝福に迷いが吹っ切れり、1年間は勝負のために奥さんや子どもと離れて寮での野球漬け生活をし、評価を上げていきました。
しかし、その野球道は順風満帆ではなく、苦労に苦労を重ねてきた野球人生です。
私は、もちろん、選手としてドラゴンズでマウンドに立って活躍してくれる日が来ることを期待していますが、それよりも、元気な姿で戻ってきてくれる日が一刻でも早く来ることを祈っています。
今日も、私のブログにお越しいただいてありがとうございます。
今日がみなさんにとって、穏やかで優しい一日になりますように。そして、今日みなさんが、ふと笑顔になる瞬間、笑顔で過ごせるときがありますように。
どうぞ、お元気お過ごしください。また、明日、ここで、お会いしましょう。
