2年ぶりに開催された第103回全国高校野球選手権長野大会が終わりました。
今大会はベスト4に、岡谷南高と高遠(たかとう)高の南信地区の県立校が2校が入りました。どちらかというと、私学の強い長野県ですが、県立校も侮れません。岡谷南高は甲子園出場経験もある佐久長聖高を準々決勝で破り、高遠高は春季大会で今春の選抜大会に出場した上田西高を破った勢いそのままに、夏にも桜を咲かせ続けました。
準決勝でも強豪私学を相手に、最後まで互角の戦いを見せてくれました。
高遠 000 020 040|6
松商 301 300 10x|8
岡谷南 100 002 010|4
長野日大 000 050 00x|5
さて、長野県では県立の高校なのに「長野県立」と入るところに、「立」の文字がありません。これは、北海道と宮城県の道立、県立校にも「立」の字がありません。
つまり、「長野県岡谷南高」「長野県高遠高」となるのです。
これは、長野県教育委員会によりますと、明治時代に旧制中学校などが、「県立」に改称されたのですが、その後、1920年に「立」の字を削除する長野県令が出されたためだそうです。ただし、今となってはその理由はわからないということです。同じく、北海道と宮城県でも、「立」を削除した記録はあるものの、理由まではわからないということです。
これには、研究的には諸説あるようです。
1つめは、「県立」と「私立」の区別をしないため、「立」をとったというものです。つまり、学歴が社会の差別につながらないようにとのことのようです。
2つめは、「高校の設立経緯」があり、「郡立」「組合立」などで設立されたこともあり、あえて県立の「立」を採用しなかったのではないかということです。たとえば、松代高は「町立」、下伊那農業高は「郡立」、坂城高は「組合立」でした。
長野県は明治時代の初期に多くの小学校ができ就学率が高かったことから、以前は「教育県」と呼も呼ばれていました。
今となっては明確な理由はわかりませんが、お役所の都合だけでこうなったのではなく、生徒や学校、地域の意識と思いを引き受けて現在に至っているのかもしれません。
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