去年、新聞にある連載記事が掲載されていました。
学童野球をしているチームの選手が、大会で偶然見てもらったスポーツドクターに肘を見てもらったところ、病院へ行くように薦められたといいます。
その子は別に痛みもなく、簡単に思っていたそうですが、病院で診断してもらった結果は、「一年間の投球禁止」との重症であったといいます。
このままボールを投げ続けると、ボールが投げられなくなる、あるいは肘の曲がった状態になってしまうとの事で将来にも影響が出てしまとうのことでした。
どんな名選手でも肩や肘の故障がどれだけ大変なものなのかは、プロ野球だけでなく、大学、高校でも一緒です。
野球をやっている際に一番気にしなければならないことは、子どもの痛い、疲れたなどの言葉をどの様に受け止めるかでしょうか。
その子によって、そんなに大したことがなくても大げさに言うタイプか、あるいは痛くても我慢するタイプで、何かおかしいと言ってくる時は、かなりおかしい状態である場合など判断はかなり難しいと思います。
肩、肘や膝などの関節の場合には筋肉のハリなど(もちろん度合いによるが)とは扱い方を変えなくてはなりません。筋肉などはストレッチや休息などである程度回復していくので問題はそう起こらないことが多いと思いますが、関節などは一生の問題となる事があるので気を使いすぎる程であってよいと思います。
これは普段から一緒にいる親が早く気が付き、少しでも肩関節や肘関節が痛いと言えばすぐに休ませてもらえるように言わなければいけません(練習を休むのではなく、ケガした箇所を休めるようにすることです)。
そのためには、普段の練習や試合などにおいて、自分の子どもをしかりと見守っていることが大事だと考えます。
その責任を人に押し付けることだけはやってはいけないと考えます。
さて、新聞のその子ですが、勉強のための鉛筆と、ご飯を食べるときのはし以外は右手をまったく使わなかったといいます。
その甲斐あってか、一年より前に短い距離でのキャッチボールから再開することができたそうです。
その間、「一年後にはプレーできると信じ、肘以外の部分でトレーニングなどを続けていこう」と考え、下半身トレーニング、送球なしの守備練習、走塁練習や肘に負担がかからないようなバッティング練習などを行ったそうです。
ボールは投げられなくても、たくさんの野球の練習は行えます。
きっと、この子は中学・高校へ行ったときに、このつらかった経験を生かして、いいプレーヤーになってくれることでしょう。
(もちろん、勉強は充分にできますから!!)
以前、現;横浜ベイスターズ二軍監督の白井一幸さんの本を読みました。
メンタル・コーチング 潜在能力を最高に発揮させるたったひとつの方法 価格:¥ 1,365(税込) 発売日:2007-04-03 |
この本には、「自分が選手のときケガ(脚の骨折と肩の手術)をしたあと、カムバックするまでの間、目標を立ててトレーニングをしていくのだが、その目標は紙に書き、朝起きたとき、夜寝る前など一日に何度も読み直したそうだ。そうやって、自分にその目標を叩き込みできると信じてやった。そのことがまた実現につながった。つまり、イメージトレーニング。不安を解消するに練習をする」とありました。この本、おススメです。
私たち親が、子どもたちがケガしたときにしっかりとメンタル面で支えておかないと、子どもが野球嫌いになってしまうことでしょうから、親の責任は重要です。
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本日の体温
おかんが返ってこないため、夕方、太郎の病院とすけの塾の送迎をさせられました。
久しぶりの外は春の雪。私の身体は残暑です。