さっき、TVで読売ジャイアンツ vs. 埼玉西武ライオンズのオープン戦に菊池雄星選手が西武の2番手で登板している姿を見ました。
たった1イニングではあったものの、そのボールは画面表示以上のキレがあるように思えました。
菊池選手の躍動感を一番感じたのは、2009の春の甲子園での姿だと思います。
TVで見た姿は当然ですが、直接見た時のマウンドでの躍動感。それが戻ってきているような気がしました。
(2009選抜準決勝。夏は長崎日大高戦を外野から見たので写真が小さいからボツ)
2009選抜の菊池選手は、まさしく「ちぎっては投げ」のテンポでした。夏はこのリズムがありませんでした。
そして、プロでは、投球の間は更に広がって・・プロに入ってからの不調はこのリズム感が取れない所にもあるような気がします。
さて、その菊池選手のいた花巻東高のベンチは試合でプレーしている選手以上にベンチにいる選手が疲れるそうです。
ベンチでは座っているヒマはなく、もちろん、ボケーっとしているヒマもない。
常に声を出し、拍手をし、試合に出ている選手のために道具などを準備した上で、自分が出られる準備をする。
さらに監督のそばで指示や声を聞き逃さず、仲間へ的確な指示やアドバイスを送る。
うーん、これこそがまさにベンチで控えている選手たちの仕事ですよね。
ピッチャーの投球練習でも1球ごとに拍手と声。
相手がけん制を投げるだけで拍手と声。
どんな場面でも盛り上がっています。
当時、甲子園常連校だった駒大苫小牧高の香田元監督も「見習うように」とチームに言ったくらいです。
その中でも、一番盛り上がるのが、ピンチの場面やチャンスを逃したときです。
普通ならベンチは暗くなってしまうものだが、花巻東高ベンチはこういうときこそ盛り上がっています。
「ホームランで盛り上がるのはどこでもあることですよね。流れが悪いときにこそ、流れを悪くしないようにしないといけない。ピンチのときや、点を取れなかったときにこそベンチの出番だぞと言っています」と佐々木洋監督は言っています。
野球は1人でやるものではなく、試合に出ている9人でやるものでもありません。
ベンチにいるすべてのメンバーで試合をやるもの。
全員が試合に集中するって、こういうことなのです。
それがチームで戦うという意味なのです。
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熱は37℃から全然下がりませんので、明日から社会復帰します。