野球小僧

自己責任(じこせきにん)

自己責任(じこせきにん)とは、自分の責任の事。またそこから発展した「自分が起こした行動の責任は自分で取る」という考え方。

すでにニュースなどで報道されているとおり、国際オリンピック委員会(IOC)が、東京オリンピックに参加する選手らに求める同意書に、「新型コロナウイルスや猛暑で死亡した場合も自己責任」という項目が加わっています。

そもそも、この同意書はオリンピック憲章や反ドーピングなどのルール順守を署名付きで誓約させる書類であり、過去にも新型インフルエンザが流行した2010年バンクーバー冬季オリンピックでも、自己責任での参加に同意を求めていたようです。ただ、直近の夏冬6大会、ジカ熱が問題となった2016年リオデジャネイロ夏季オリンピックですら、今回のような「健康被害」「死亡」が記載された同意書はないとのことです。

今回の東京オリンピックについてIOCは、「コロナやその他の感染症、猛暑により健康被害や死亡に至る可能性がある」「リスクを軽減する具体的な対策を取る」などの同意を求めたものとしています。

一方で、「安全・安心な大会」「自信を持って東京に来てほしい」と精神論をアピールする一方で、死亡リスクは自己責任とする考え方は、矛盾しているとしか思えません。

もちろん、参加する選手も疑問に思うのは当たり前のことで、IOCがオンライン形式で開催した「国際アスリートフォーラム」で、米国の選手委員などから、「多くの選手が疑問に思っている。(過去に)暑さやコロナに関して署名の必要があったことは記憶にない」と批判しています。ほかの選手代表者は、「選手は文書上での発言権も、同意書を押し戻す交渉力も、東京で実施されるコロナ対策も何も与えられていない」と指摘しています。

もちろん、この状況では選手の参加可否に影響することは間違いないでしょう。そうでなくても、すでに海外からの観戦者は禁止されており、今後の情勢次第で全競技が無観客開催になった場合、男子テニスの世界ランキング1位ノバク・ジョコビッチ選手などからは、参加辞退する可能性を語っています。

仮に制限付きでも観客ありで開催された場合、観戦において感染する可能性もあります。こちらは、完全に自己責任になるでしょう。そもそも、「安全・安心な大会」という、うたい文句は観戦する私たちに向けてのことではないと思いますから。

そんな中、商業オリンピックと新型コロナウイルス感染という世の中を象徴するような、「新型コロナウイルス感染症一時金特約および熱中症危険補償特約付き国内旅行保険が自動セット」という「東京オリンピック公式観戦ツアー」が旅行代理店から販売されています。

ツアー開催中に新型コロナウイルスに感染した場合、発病した本人と濃厚接触者となる同行者は観戦ができなくなり、診療・治療の料金もかかるため3万円の一時金が支払われます。ツアー終了後14日以内の発病でも本人に一時金が支給されます。また、観戦直前に発病し、観戦ができなくなった参加者にはお見舞金としてキャンセル料金が全額が返金されます。3週間前ならばキャンセル料金は発生しませんが、14日前では20%のキャンセル料が発生するという内容です。

プラン:A1【17泊18日】
チェックイン:2021年7月22日
開会式:7月23日~柔道:7月24日、7月25日~体操(体操競技):7月26日~ソフトボール:7月27日~体操(体操競技):7月28日~水泳(競泳):7月29日~テニス:7月30日~陸上競技:7月31日、8月1日~体操(体操競技):8月2日~水泳
(アーティスティックスイミング):8月3日~卓球:8月4日~バレーボール:8月5日~サッカー:8月6日~野球:8月7日
チェックアウト:8月8日
宿泊:京王プラザホテル / プレミアグランツイン / 2名1室利用 / 食事なし

気になる旅行代金はおひとり様で、なんと、2,460,000円也となっています(どのような方が行くのでしょうか)。

もちろん、お手軽に行ける「2泊3日(1競技観戦)限定」というコースもありますが、それでも、旅行代金はおひとり様121,000円となっています(これでも充分にお高いです)。

IOCは、「どの政府も保健当局も感染症について保証はできない。我々全員が負うべきリスク」といっているくらいですので、同意書なんてものではなく、最低限、「保険」という形で参加する選手を守るくらいしてもいいと思うのですが。

何しろ、IOCや各競技団体の幹部は5つ星ホテルが保証され、なかには国内最高額とされる1泊300万円のスイートルームがあり、IOC側の負担額の上限はどんな部屋でも1泊400ドル(約4万4000円)までと定められ、差額は日本の組織委員会が負担することになっています。その日本の組織委員会も、常勤役員報酬の最高額は月額200万円で、別に交通費、通勤費、旅費(宿泊費含む)、手数料等の経費が支給されると定められているという、お金の使い方ですから。

すでに、東京オリンピックは開催しても中止しても大きな赤字が出ることが予想されており、最終的には税金で穴埋めすることになるようですが、「お金の使い道と物事の考え方」については、すでの世界最高レベルのものを見せられています。

今日も、私のブログにお越しいただいてありがとうございます。

今日がみなさんにとって、穏やかで優しい一日になりますように。そして、今日みなさんが、ふと笑顔になる瞬間、笑顔で過ごせるときがありますように。

どうぞ、お元気お過ごしください。また、明日、ここで、お会いしましょう。

コメント一覧

まっくろくろすけ
eco坊主さん、こんばんは。

コメントありがとうございます。

東京オリンピック・パラリンピックの大会ボランティア8万人のうち、約1万人が辞退したとのことですね。

ボランティアの方々はワクチン接種は優先的にされないでしょうし、それこそ自己責任となってしまいますよね。

万が一の「事故責任」逃れの「自己責任」なのでしょうね。
eco坊主
おはようございます。

もうこのI●Cという組織はTopを始めとして偉いさん方の発言や金権体質。
招致におけるロビー活動でのことは聞いておりましたがまさかここまでとは。
なにをかいわんやですね!

東京が決まった時のあの喜びは何処へ~
コロナ、●政権、I●C・・・ 


笑顔で生活ができるよう今日も感謝とおもいやりの気持ちを持って顔晴ります。
明日を信じて 明日のために。
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