野球小僧

家にいましょう。そして強く、人にやさしくなりましょう。みんなで感染の連鎖を断ち切りましょう / ジャシンダ・アーダーン首相(ニュージーランド)

新型コロナウイルスという未曽有の危機。

みんなの心が苦しくなっていき、他人を差別したり、苦しめるような言葉をたくさん聞いたような気がします。

しかし、それと同時に、時に厳しく、しかし徹底的に国民の心に寄り添うリーダーの言葉もあります。一緒に困難と闘い、乗り越えていこうとするリーダーの「やさしさ」と「強さ」、そして知性にあふれる言葉です。

■蔡英文 総統(中華民国)
新型コロナウイルスとのグローバルな戦いは、私たちの生活を変えてしまいました。世界の未来は、不確実性で満ちあふれています。ですがこの危機が何かを教えてくれるとすれば、それは結束することでもっと強くなれるということです。手を取り合って、この苦難を乗り越えましょう(2020年4月18日 ビデオメッセージにて)

世界が台湾のコロナ対策の成功を見るとき、指導者の性別にフォーカスするのではなく、すべての台湾の人たちの貢献に注目してくれることを願っています。私は女性の総統として、国内外で女性のエンパワーメントを推進するため、たゆまぬ努力を続けていく責任があると思っています。それは「女性の総統」という名詞が二度と出現しなくなるまでです(2020年12月17日 米コーネル大学ロースクールの学術刊行物にて)

■アンゲラ・メルケル首相(ドイツ連邦共和国)
このクリスマスを、おじいさんとおばあさんと過ごす最後のクリスマスにしては絶対になりません。我慢さえすれば、来年は皆でクリスマスをお祝いできるでしょう。今は距離を置くことが、あなたの1番の思いやりなのです(2020年12月9日 連邦議会での演説にて)

どれだけ多くの人が愛する人を失ったか、そして愛する人の最期の時に寄り添うことができなかったということを私たちは忘れてはいけません。私にはその痛みを和らげることはできません。けれども今夜、そんな人たちに想いを馳せています(2020年12月31日 大みそかの演説にて)

■メッテ・フレデリクセン首相(デンマーク王国)
私たちは今立ち止まってしまえば落ちてしまいます。また早く進み過ぎてもうまくいかないでしょう。だからこそ、一歩一歩、慎重に進まなくてはならないのです。困難な時こそ、お互いに支え合っていることに気づき、コミュニティーの精神が強く、深くなっていくのです(2020年4月2日 フェイスブックにて)

愛する人をハグすることは素晴らしいことです。けれども私は今、自分自身を抱きしめています。愛する人をハグできないことはつらいことですが、私たちが今コロナで戦っているすべてに比べたら、とても小さな犠牲です(2020年12月14日 フェイスブックにて)

■サンナ・マリン首相(フィンランド共和国)
終息への旅は長く感じるけれど、私たちはすでに明るい時代に向けて動いています。幸運なことに、私たちは面と向かって会えなくても、オンラインなどで連絡を取る手段を持っています。物理的に同じ場所にいなくても、心を近くに寄せることはできます。小さなやさしさで周りの人を元気づけましょう(2020年12月22日 フェイスブックにて)

私たちは世界的な感染拡大を食い止める手段をすでに持っています。どれだけの時間がかかるのか、どう回復するのかは、今の私たちの行動がすべてなのです(2020年12月4日 国連新型コロナ特別総会でのビデオメッセージにて)

■カトリーン・ヤコブスドッティル首相(アイスランド共和国)
新型コロナウイルスの拡大は確かに私たち全員を試しています。しかし同時にアイスランド国民のコミュニティーの強さを示してくれています(2020年10月30日 フェイスブックにて)

ハロウィン、クリスマスなどあらゆるイベントが例年とは違う過ごし方になっています。でもみなさんはそのようななかでも、新しい発想や知恵、努力によって楽しみ方を見つけています。この行動は私たちにウイルスからの勝利と未来への幸せな進展をもたらしてくれるでしょう。私はみなさんのこの努力の結果が必ず見えてくると信じています(2020年10月30日 フェイスブックにて)

■エルナ・ソルベルグ首相(ノルウェー王国)
こんなにもたくさんのことが一度に起こっているのですから、怖がってもいいのです。家にずっといて、人に会えないのは、つまらないかもしれません。でもみなさんが家にいることは、だれかを救うことになるのです(2020年3月16日 子ども向けの会見にて)

多くの人にとって、この数カ月のコロナは非常に困難でした。私たちはいつもより一緒にいることが少なくなり、どこかで会う機会も消えました。孤独が広がっている時だからこそ、周りの他の人がどうしているかと気遣うことが大切です(2020年11月12日 ビデオメッセージにて)

■シルベリア・ヤコブス首相(オランダ王国領シント・マールテン王国)
シンプルに言います。動かないで。あなたの家にパンがないなら、クラッカーを食べて、シリアルを食べて、オーツ麦を食べて、イワシを食べて(2020年4月10日 演説にて)

皆さんの家庭には、ハリケーン災害のために備蓄している2週間分の食料があるはずです。「ハリケーン対策と同じように、災害用キットを準備するように」と私は初めに伝えたはずです。とても簡単なことです(2020年4月10日 演説にて)

■ジャシンダ・アーダーン首相(ニュージーランド)
あなたは1人ではありません。私たちはあなたの声を聞きます。私たちが指示することは、常に完璧ではないかもしれませんが、基本的に正しいことです。あなたは家にいて働かなくなるかもしれませんが、それは仕事がなくなったという意味ではありません。あなたの仕事は自分自身や周りの人の命を守ることなのです(2020年3月25日 非常事態を宣言する記者会見にて)

家にいましょう。そして強く、人にやさしくなりましょう。みんなで感染の連鎖を断ち切りましょう(2020年3月21日 国民に向けたテレビ演説にて)

ニュージーランドのアーダーン首相は、2017年10月に第40代ニュージーランドの首相として37歳の若さで就任。首相として初めて産休を取り、国連総会には赤ちゃん連れで参加したという、大きな話題を集めてきました。

ちなみに、首相在任中に妊娠と出産を経験したのはアーダーン首相のほかに、イスラム諸国家における初の女性首相となったパキスタンの元首相ベーナズィール・ブットさん(第12代:1988年12月2日~1990年8月6日、第14代:1993年10月19日~1996年11月5日)がいます。しかし、ブットさんが妊娠を公表した1980年代は職場における女性の妊娠に対する風当たりが強く、野党から大きなバッシングを浴びたため、秘密裏に出産し、休むことなく職務を続けていました。

アーダーン首相は新型コロナウイルス発生時には、いち早く外国からの入国を禁止。国民に直接語りかけて「厳しく、迅速に」措置を取るという同国の戦略を説明し、強いリーダーシップを見せつけました。

また、自宅からFacebookライブを使って新型コロナウイルス対策について説明し、視聴者からの質問にも答えたのです。それも、子どもを寝かしつけてからという、普段着スタイルで、一人ひとりの質問に丁寧に答えていました。その姿は「私たちと同じ」という親近感を感じさせるものでした。これは「上から目線」ではなくて、国民と「同じ視線」で寄り添っているということであり、「やさしさ」です。

国民に寄り添ったメッセージを発信していることが、まさに強さもやさしさも兼ねそなえたリーダーでしょう。

 

まだまだ不安や困難が続くと思われますが、困難や苦難に対してどうやって向き合っていくのか、その未来に対して自分たちがどう生きていくのか。大きな幸せを望むよりも、自分たちの近いところに実は喜びがたくさんあって、その一つひとつに向き合って行くことだと思います。

それは、「東京で行われる国際スポーツ大会」のためではなく、永田町や西新宿のためではなく、自分と自分の愛する、大切な人に対してですね。

今日も、私のブログにお越しいただいてありがとうございます。

今日がみなさんにとって、穏やかで優しい一日になりますように。そして、今日みなさんが、ふと笑顔になる瞬間、笑顔で過ごせるときがありますように。

どうぞ、お元気お過ごしください。また、明日、ここで、お会いしましょう。

コメント一覧

まっくろくろすけ
eco坊主さん、こんばんは。

コメントありがとうございます。

誰に向けての言葉かですよね。日本の場合は、国民というよりも、目の前のマスコミに向けての言葉にしか「見えません」。

♪東京ララバイ 地下がある ビルがある 星に手が届くけど
 東京ララバイ ふれ合う愛がない だから朝まで
 ないものねだりの子守歌
eco坊主
おはようございます。

こうやって海外リーダーの「やさしさ」と「強さ」、そして知性にあふれる言葉を聴くと我が国のリーダー?の言動が空しく感じてしまいます。
金と利権にまみれた組織(●政権、I●C、WH●等々)に私の性善説が音を立てて崩れていきました。今更他国のリーダーと比較してもどうしようもないですもんね。


笑顔で生活ができるよう今日も感謝とおもいやりの気持ちを持って顔晴ります。
明日を信じて 明日のために。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

最新の画像もっと見る

最近の「名言・迷言」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事