名古屋生まれの名古屋育ちで竜党。仕事の合間を縫ってナゴヤドームに足を運び、今シーズンは10回観戦8勝2敗と勝利の女神になっている、モデルやキャスターなど幅広く活躍するカトリーナこと加藤里奈さん。
ナゴヤドームで行われた、9月24日の横浜DeNAベイスターズ戦(ナゴヤドーム)で初めての始球式に臨み、ダイナミックなフォームから放たれた53km/hのストレート(?)はノーバウンドでキャッチャーミットに収まりました。
しかし、この熱投は実らず、我らが中日ドラゴンズは1-7で完敗。クライマックスシリーズ(CS)進出の夢がついえ、7年連続のBクラスが確定してしまいました。勝利の女神・カトリーナ降臨も、あっけなく敗戦を迎えてしまいました。
チームはリーグトップの打率.263を誇るものの、ホームランは87本、得点も少なく、さらに主力の平田選手、高橋選手らが負傷離脱すると、得点力が一気に落ちました。球団代表も「Aクラスに入れる戦力にはちょっと足りないと実感した。監督とも相談して、足りない部分を補っていけるように努力したい」と具体名は避けたものの、今オフの積極補強の方針を示しました。
そもそも今年のドラゴンズは補強らしい補強がなく、ドラフト指名選手のほかにはロメロ選手が新戦力として入団したのみ。シーズン途中でトレードを行いましたが、残念ながらチーム力向上にはなりませんでした。
そんな中、いわゆる終戦状態になっていますが、早くも来シーズンに向けての話が広報誌の中日スポーツに掲載されました。
国内FA権を取得した千葉ロッテマリーンズ・鈴木大地選手や福岡ソフトバンクホークス・福田秀平選手の獲得調査を進めているとのことです。
球団首脳は「来季、優勝を狙うためには野手の層を分厚くしないといけない。FA選手はみんな調査している」とのことです。
鈴木選手は東洋大から2011年のドラフト3位でマリーンズに入団。内外野の複数ポジションをこなすユーティリティーさが魅力な上に、今季は自己最多のホームラン15本を打つなど長打力にも磨きをかけています。
実績のある鈴木選手が加入すればセカンドはもちろん、サードやショートも含めて、激しい競争になります。ポジション争いがチーム力の強化や底上げにもつながることは間違いありません。今シーズンは阿部選手がセカンドの定位置を獲得し,プロ4年目で初の規定打席に到達、打率.291(リーグ10位)と奮闘していますが、絶対的なレギュラーとはいえません。鈴木選手がFA権を行使するかどうかは不明ですが、動向は注目です。
ちなみに来シーズンの去就が白紙となっている松坂大輔選手については、今シーズン推定年俸8000万から大幅減で来シーズンの契約を打診しているとのことです。球団側は、ドラゴンズでの現役続行を熱望している松坂選手の気持ちと若手選手への好影響を考慮してのことのようですが、若手ピッチャーの台頭による世代交代も進めていることから、残留に至っても移籍1年目前後の条件(推定1500万円)で契約する可能性が高そうですが、他球団でのプレーを希望すれば慰留しない方針でもあるようです。
このオフは積極的な補強に動く見とおしです。その一方でユニフォームを脱ぐ選手も出てくると思います。うれしい一方で寂しくなるオフシーズンになりそうな気配です。
「み吉野(よしの)の 山の秋風 小夜(さよ)ふけて
ふるさと寒く 衣(ころも)打つなり」
参議雅経(さんぎまさつね・本名:藤原雅経 ふじわらのまさつね)