「質量転化の法則」とは「ある一定量を積み重ねることで、質的な変化を起こす現象」のことを言います。
物事の質を変えたいのであるならば、量をこなすことが大事という意味です。
たくさんの量をこなせば、やがて質的な変化があり、表れる成果がまったく違ったものになるということです。
卵白と砂糖をずっと泡立てていると、やがてメレンゲになるのと同じ?ではなくて、この「量質転化の法則」は元々物理学で「相転移」と呼ばれる現象(量的な変化が大きくなると質そのものが変化する)を言うそうです。
例えば、温度が上がるにつれて「水は質的に氷→水→水蒸気というように変化する」ということだそうです。
つまり、野球でも何でも上手くなりたければ、まずは質が変化するまで量をこなすことが必要で、質が変化しない段階で止めてしまうとダメなんですよね。
これが1万時間の法則にも当てはまるものなのでしょうね。
でも、ただ単に量をこなす(時間をかければいい)というものでもないでしょう。
そこには意識して続ける必要があります。意識的に練習を続けることで、やがて無意識にできるようになり、やがて質も変化していくのでしょう。
要するに量をこなすということは、多くの経験・体験をすることです。ここから得られた成功や失敗を学んで、改善していくことによって、やがて質的な変化が訪れるのだと考えます。
ですから、何も考えずに練習だけ繰り返すということでは質的な変化は訪れないでしょうね。
この質的な変化が表れるまで量をこなさず、また量をこなして質的な変化が訪れたら、量をこなすことを止めてしまう。
この質的な変化が表れても量をこなし続けて、さらに次なる質的変化を求めて行くのが、本当の努力なのでしょう。
そう、普通のサイヤ人が、スーパーサイヤ人になるように。