ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で世界一となった侍ジャパン。日本のプロ野球が2023年3月30日に開幕しました。
日本のプロ野球での風物詩と言えば、鳴り物を使った応援スタイル。広義におけるプロ野球における鳴り物応援は、1952年に当時の国鉄スワローズ(現;東京ヤクルトスワローズ)応援団長だった岡田正泰さんが家庭のフライパンを叩いて応援したのが始まりとされています。
それまで大学野球や社会人野球などでは戦前から鳴り物応援はありましたが、プロ野球では戦後しばらくまで応援の中心は拍手や声援、ヤジでした(ヤジが応援と言えるかどうかは微妙ですが)。
応援の影響を受け、1975年に広島東洋カープ応援団が球場にトランペットを持ち込んでコンバットマーチを演奏した応援を始めました。そして1978年には当時のカープの中心選手であった山本浩二さんの打席で、「コージコール」が演奏されるようになり、これが選手の個人応援歌の始まりとのことです。
さて、東京ドームで行われたWBC第1ラウンドから準決勝、決勝においても日本の攻撃時にはこの鳴り物応援がありました。
今回、この応援を仕切ったのはNPB数球団の応援団から集められた精鋭たちによって構成された「侍ジャパン応援団」だそうです。この応援団は2017年にWBC開催へ向けて、侍ジャパンを組織するNPBエンタープライズによって作られた「公認応援団」になるそうです。ちなみに、それまでのはNPB各球団の応援団の有志メンバーによる応援が行なわれていたとのことです。
このNPB各球団の応援団はボランティアで活動しています。よって基本的に球団(もちろん選手)からの報酬は一切ありません。そのため、資金源はほかの仕事で生計を立てながら応援団として活動をしています。学生、フリーター、会社員、経営者や個人事業主など、さまざまな職業の方が仕事や学業との調整をしながら、応援団として活動しています。
たとえば、2014年に活動を開始した「中日ドラゴンズ応援団」の場合、所属するのは地元だけでなく、関東や関西在住のメンバーも含めた48人。構成員は大学生や社会人で約90%が男性だそうです。
そして応援団としての活動で必要となる費用は主に以下の4つです。
■チケット代
過去には球団から応援団専用スペースのチケットをもらえることもありましたが、現在は一般的に応援団も応援席チケットの購入が必要
■遠征費
毎年70試合以上行われるビジターでの試合に参戦する場合の交通費や宿泊費
■楽器代
トランペットや笛などが応援団から貸与されない場合、自前で購入
■会費
応援団によっては備品の購入費用のために会費を徴収
参加頻度などで個人差によるそうですが、年間約100万円~200万円の費用が掛かるとのこと。費用を少しでも抑えるため、遠征では夜行バスを利用したり、ネットカフェなどに泊まったりすることもあるという。
また、シーズン中は本業もあるため、大学生は授業、社会人は仕事をしながら球場へ行くことになります。ほとんどの試合では試合開始前に集まるようですが、どうしてもメンバーの都合が悪い日もあり、たまに見かける風景として試合開始30分前のスタメン発表のときでも静かだったようなこともあります。
さてさて、WBCの準決勝の様子をちょっとTVで観ていましたが、人数は少ないものの侍ジャパン応援団がよくチケットが手配できたものだと思います。
そもそも、準決勝、決勝の観戦チケットは1月19日(日本時間20日)に販売開始し、公式サイトでは即日完売だったとのこと。日本が準決勝、決勝に進出するという信念でもない限り、私でしたら購入することをためらいます。
それに、東京・成田-米国・マイアミ間の格安航空券でさえ片道10万円以上かかるとともに、宿泊費や食費だってかかるでしょう。
ただ、公にはされていないようですが、交通費などの負担はともかくとして、特定エリアでまとまった応援をしている様子を見ますと、観戦チケットに関してはNPBが手配しているのかも知れません。
ちなみに、サッカー・ワールドカップなどの日本代表選ではサッカー協会公認のサポーター組織は存在していません。一応、応援を仕切る「ウルトラスニッポン」という組織はあるものの、公式的な存在ではなく、当時のニュースを観た記憶では、この2022年のワールドカップ・カタール大会でのサポーターはこのために数百万円を貯金し、仕事を辞めてまでして応援に駆けつけたという。
なかなか大変です。熱い思いと愛がないと続きませんよね。
本日も、拙文最後までお読みいただきありがとうございます。
皆さまにとって、今日という日が昨日よりも特別ないい日でありますようにお祈りいたしております。
また、明日、ここで、お会いしましょう。それではごめんください。
日本のプロ野球での風物詩と言えば、鳴り物を使った応援スタイル。広義におけるプロ野球における鳴り物応援は、1952年に当時の国鉄スワローズ(現;東京ヤクルトスワローズ)応援団長だった岡田正泰さんが家庭のフライパンを叩いて応援したのが始まりとされています。
それまで大学野球や社会人野球などでは戦前から鳴り物応援はありましたが、プロ野球では戦後しばらくまで応援の中心は拍手や声援、ヤジでした(ヤジが応援と言えるかどうかは微妙ですが)。
応援の影響を受け、1975年に広島東洋カープ応援団が球場にトランペットを持ち込んでコンバットマーチを演奏した応援を始めました。そして1978年には当時のカープの中心選手であった山本浩二さんの打席で、「コージコール」が演奏されるようになり、これが選手の個人応援歌の始まりとのことです。
さて、東京ドームで行われたWBC第1ラウンドから準決勝、決勝においても日本の攻撃時にはこの鳴り物応援がありました。
今回、この応援を仕切ったのはNPB数球団の応援団から集められた精鋭たちによって構成された「侍ジャパン応援団」だそうです。この応援団は2017年にWBC開催へ向けて、侍ジャパンを組織するNPBエンタープライズによって作られた「公認応援団」になるそうです。ちなみに、それまでのはNPB各球団の応援団の有志メンバーによる応援が行なわれていたとのことです。
このNPB各球団の応援団はボランティアで活動しています。よって基本的に球団(もちろん選手)からの報酬は一切ありません。そのため、資金源はほかの仕事で生計を立てながら応援団として活動をしています。学生、フリーター、会社員、経営者や個人事業主など、さまざまな職業の方が仕事や学業との調整をしながら、応援団として活動しています。
たとえば、2014年に活動を開始した「中日ドラゴンズ応援団」の場合、所属するのは地元だけでなく、関東や関西在住のメンバーも含めた48人。構成員は大学生や社会人で約90%が男性だそうです。
そして応援団としての活動で必要となる費用は主に以下の4つです。
■チケット代
過去には球団から応援団専用スペースのチケットをもらえることもありましたが、現在は一般的に応援団も応援席チケットの購入が必要
■遠征費
毎年70試合以上行われるビジターでの試合に参戦する場合の交通費や宿泊費
■楽器代
トランペットや笛などが応援団から貸与されない場合、自前で購入
■会費
応援団によっては備品の購入費用のために会費を徴収
参加頻度などで個人差によるそうですが、年間約100万円~200万円の費用が掛かるとのこと。費用を少しでも抑えるため、遠征では夜行バスを利用したり、ネットカフェなどに泊まったりすることもあるという。
また、シーズン中は本業もあるため、大学生は授業、社会人は仕事をしながら球場へ行くことになります。ほとんどの試合では試合開始前に集まるようですが、どうしてもメンバーの都合が悪い日もあり、たまに見かける風景として試合開始30分前のスタメン発表のときでも静かだったようなこともあります。
さてさて、WBCの準決勝の様子をちょっとTVで観ていましたが、人数は少ないものの侍ジャパン応援団がよくチケットが手配できたものだと思います。
そもそも、準決勝、決勝の観戦チケットは1月19日(日本時間20日)に販売開始し、公式サイトでは即日完売だったとのこと。日本が準決勝、決勝に進出するという信念でもない限り、私でしたら購入することをためらいます。
それに、東京・成田-米国・マイアミ間の格安航空券でさえ片道10万円以上かかるとともに、宿泊費や食費だってかかるでしょう。
ただ、公にはされていないようですが、交通費などの負担はともかくとして、特定エリアでまとまった応援をしている様子を見ますと、観戦チケットに関してはNPBが手配しているのかも知れません。
ちなみに、サッカー・ワールドカップなどの日本代表選ではサッカー協会公認のサポーター組織は存在していません。一応、応援を仕切る「ウルトラスニッポン」という組織はあるものの、公式的な存在ではなく、当時のニュースを観た記憶では、この2022年のワールドカップ・カタール大会でのサポーターはこのために数百万円を貯金し、仕事を辞めてまでして応援に駆けつけたという。
なかなか大変です。熱い思いと愛がないと続きませんよね。
本日も、拙文最後までお読みいただきありがとうございます。
皆さまにとって、今日という日が昨日よりも特別ないい日でありますようにお祈りいたしております。
また、明日、ここで、お会いしましょう。それではごめんください。