初のプロ野球出身監督です。
「KEIO革命」と呼ばれ、就任するとともに2010年春の東京六大学リーグで11シーズンぶりの優勝を遂げ、勝つ集団へと変えて行ったその功績は大きかったと考えます。また、4年前の秋季シーズンで50年ぶりの早稲田大学と優勝決定戦に持ち込み、当時NHKが急遽、生中継するということもありました。
強い組織は何かと言うことに対してのキーワードは信頼だと言います。信頼がお互いの絆を強くして行くというのです。
慶大野球部とは勝つことを追求する組織であり、学生野球をリードするチームであるという。
しかし、勝つために何でもやっていいという訳ではないと言います。そこにはフェアプレーの精神、伝統を守る、ユニフォームの着方とか、いろんな要素を備えながら勝ちにいく組織だと言います。
また、慶大野球部は野球部員、OB、支援者、地元の人々へと感動を与える組織でもあると言います。
「近所の人に愛されるチームでないとダメでしょ。その人たちも野球部を誇りに思うようになってほしい。日吉の町を歩いても、野球部員はちゃんとあいさつするようにしています」
これは同感です。
例え、球場で応援しに来ていただかなくても、日頃、通学途中で顔を合わせた時にキチンとあいさつをする。それを毎日、地味ですが続けて行く。
それは自分の代だけではなく、この後に続く後輩たちのため、野球部だけでなく、学校自体が地域の皆さんから愛されるようにするためでもあります。
自分たちだけじゃないのですよね。周りの皆さんの有形無形の協力があって、始めていろんなことが安心して出来るのですから。
他にも、実際に単純な作業の練習にどれだけ取り組めるか、陰ひなたのあるヤツはダメ、人の言うことを素直に聞けないヤツもダメ。
グラウンドにボールが落ちていたら、必ず拾う。
ボールを足で蹴飛ばすピッチャーは絶対、ストライクが入らない。
バットをまたいだらヒットは打てない。
「感謝」を忘れる選手は成長しない。
これらと同じことはいつも言われています。
「感謝」そして「謙虚」
地味なことであっても、それが続けられることが大事なことだと、つくづく思います。