「心を整える。~勝利をたぐり寄せるための56の習慣(http://blog.goo.ne.jp/full-count/e/735a8b8e69e8d9072a514b2fef9955fd)」 長谷部誠 からもう1つ。
![]() |
心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣 価格:¥ 1,365(税込) 発売日:2011-03-17 |
“挑戦し続けて、その場その場で全力でもがき続けると、人間は変われる。”
何かをやろうと思って、あえて難しい道を選んで進んでいくことは、とても勇気あることだと思います。
たった、一度のことであるならば、目に見える成功体験を積み重ねたほうがいいような気もします。
その方がきっと人生は楽しいでしょうから。
サッカーや野球などで海外に移籍した選手が、試合に出られなかったら、すぐに失敗だったといわれます。
だけど、たとえ試合に出られなかったとしても、そこには他に人には知られない貴重な経験・体験をしているはずです。
中村俊輔は2009年の夏にスペインへ移籍した。スペインでのプレーが夢でした。
しかし、試合出場時間は数えるほどの短時間に過ぎません。そして、半年後にJリーグへと戻ってきました。
阪神からMLBへポスティングで移動した井川慶。
MLBではほとんど実績は残せていません。だけど今でもマイナーチームに所属し、メジャーへの昇格を諦めていません。
F1でも、数多くの日本人が世界に挑戦しています。たった26人しかドライブすることの出来ない選ばれたシートへと。
ですが、誰も優勝をすることはありませんでした。しかも、ほとんどのドライバーは弱小チームでタイムシートの下位に位置することが多かったです。
これだけを見ると成功だったと誰も言いません。当然、周囲の人もメディアも。
しかし、一度きりの時間を、一度きりの人生の中で、憧れていたフィールドでプレーできる選手ってそう多くはいません。
だけど、それを実現したこと事態が、すでに成功といえるでしょう。
異なる文化の国でプレーしたことによって、試合に出られなくても、技術の吸収、物事への取り組み方、考え方、対応力などプラスとなったものは多いでしょう。
これは失敗ではなく、成功といえるのではないでしょうか。
失敗というのであれば、それを言う人は挑戦していないからそんなことをいうのでしょうね。
挑戦したからこそ、そこから得られるものがあったのですから。
ちょっとジャンプをすれば越えられるような低い壁では物足りません。
しがみ付き、もがいて、突き落とされて、それでもよじ登らなければいけないような高く鋭い壁の方が、乗り越えたときに新しい世界が広がることでしょうし、新しい自分が発見できることでしょう。
エベレストなんかの高く厳しい山へ登山する。
なぜ、わざわざそんなつらいことを進んでやるのでしょうか?
たぶん、そこにはきっと、難しい道を選んで乗り越えた人にしか判らない景色が広がっているのでしょう。