ご存知、サッカー日本代表ゲームキャプテン。
高校時代はまったくの無名で2年生の夏になるまではレギュラーではありませんでした。浦和レッズ入団後もほとんど出場機会がありませんでした。
そんな長谷部が6つのタイトル(Jリーグ、天皇杯、ナビスコカップ、アジアチャンピオンリーグ、ブンデスリーガ、AFCアジアカップ)を獲得することができ、ワールドカップのゲームキャプテンとなり、活躍するまでにに到る地道な努力の一部です。
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心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣 価格:¥ 1,365(税込) 発売日:2011-03-17 |
なかなか目が出なかった時、困難に直面した時、大舞台に望む前などに実践しているメンタルケアの方法として、日常の生活、人間関係、競争心、チームの勝利に貢献するめには、など、プロとしての心構えが書かれています。
チームのリーダーとして、どう振舞ったか。成果をあげるために、日々、どう努力や工夫をしてきたかです。
「いつものように僕の名前だけ呼ばれず、ベンチ外が決まったときのことだ。オフト監督は最後にこうつけ加えた。「今日、ベンチに入れなかった選手がひとりいる。彼は今トレーニングをすごく頑張っている。彼のためにも今日の試合は勝とう」監督はちゃんと自分を見てくれていたのだ」
誰でも同じでスポーツをしていれば、それがチーム競技であるならば、当然試合に出たいと思うでしょう。
ですが、そこには自動的に出場できる選手もいれば、ベンチにさえ入れない選手だっています。
試合に出場する選手とその周囲の人々が、そうでない選手やその周りの人に対してどれだけの思いを持って試合に臨んでいるか。私は常日頃から疑問に思っていることです。それは試合に出られれば当人だって、周囲だって面白いでしょうけど、いつも周りで支えてくれている選手などのことを考えていてくれているのかな。でも、少なくても見てくれている人は見てくれています。それを自覚して自信を持ち続けることができれば、モチベーションは維持でき続けることでしょう。
「(達也は)常に前向きな言葉を口にするので、一緒にいるこちらまでポジティブな気持ちにさせてくれる」
周囲の人が自分に与える影響。これは計り知れません。いつもネガティブな考え方で暮らしているような人と四六時中一緒に居れば、いつの間にか、その考えに侵されてしまいます。逆にポジティブな考え方の人と一緒にいれば、自分も前向きな考え方で居られるようになります。
「20人で集まるとする。そこで僕が5分遅れたら、5分×20人で100分待たせることになる。(略)時間に遅れるのはどこかに甘さがあり、本気で取り組んでいないという証拠だ。きつい言い方をすれば、まわりに対する尊敬の念が薄いと思われても仕方ない。また、そういう準備不足の人間がひとりでもいると組織の士気にも影響を及ぼす」
時間を守らないのは、その物事に対しての真剣度が判ります。会議でもなかなか集まらないことがあります。すると「そんな程度のことだと思っているんだ」となってしまいます。時間を守れないと信頼もされません。たかが5分。されど5分ですね。
「これからも僕は、組織のために足りないものを補える選手であり、組織において不可欠な人間でいたい。そうすれば、たとえ目立たなくてもピッチに立つことができるだろう」
すべての組織には役割があります。別にいつも試合に出ているメンバーだけが偉いのではありません。綺麗な花を咲かせるには、しっかりとした地と根が必要なんです。今、与えられたフィールドで不可欠な人間はいません。目立つだけが一番ではないのですから。
そして最後に・・・
「自分が発する言葉というのは自分自身に語りかけているところがある。口にした言葉は自分の耳を通じて、自分の心に届く」