野球小僧

イチロー選手 (シアトル・マリナーズ) 引退 / Ichiro Suzuki Announces His Retirement from Major League Baseball

今季のスプリングトレーニングが始まり、オープン戦が始まり、約一年間のブランクがあったとしても、いくらヒットが出なくても、「イチロー選手ならもしかして」という期待を持たせてくれましたが・・・寂しいものがあります。

昨年、3月になってからも、プレーするチームが決まらないイチロー選手でしたが、MLBへ移籍した最初のチームである、シアトル・マリナーズに復帰することになりました。

この時の入団会見でイチロー選手は「皆さん、よく『50歳まで』という話をされることが多いですけど、僕は最低50歳といつも言っているので、そこは誤解しないで欲しいですね」と語っていました。年々どうしても年齢を重ねることで、衰えていくことについての話が多くなります。これは、洋の東西に関わらずのことのようです。でも、イチロー選手は年齢で判断されることを嫌っていると思えるのが、この言葉だと思います。年齢より、身体の状態、選手としてのパフォーマンスで判断して欲しいとのことでしょう。

どれほどのスーパースターにも、バットを置く、グラブをしまうときは訪れます。これまで数多くのスターが受け入れなければならない厳しい現実だと思います。

プロ野球選手として28年、日本人野手として初めて海を渡ってから19年。

前人未到の記録を次々と打ち立て、日米のファンを熱狂させ続けてきたプレーは、もう二度と見ることは出来ないかも知れません。でも、残してきた足跡は、決して消えることはありません。

NPBタイトル
 首位打者:7回 (19994年~2000年)
 打点王:1回 (1995年)
 盗塁王:1回 (1995年)※打点王・盗塁王の同時獲得、最高出塁率、盗塁王の同時獲得いずれもNPB史上初
 最多安打:5回 (1994年~1998年)
 最高出塁率:5回 (1994年~1996年、1999年~2000年)

MLBタイトル
 首位打者:2回(2001年、2004年)
 盗塁王:1回(2001年)※首位打者との同時獲得は1947年ジャッキー・ロビンソンさん以来52年ぶり

NPB記録
 シーズン打率.380以上:2回(1994年、2000年)
 シーズン打率.370以上:2回(1994年、2000年)※.0360以上ではタイ記録
 シーズン打率.350以上:4回(1994年、1996年、1998年、2000年)
 シーズン打率.340以上:7回(1994年~2000年)
 シーズン複数安打試合:69(1994年)
 シーズン連続試合出塁:69(1994年5月21日~8月26日)
 シーズン連続打席無三振:216(1997年4月16日~6月24日)
 20試合以上連続安打:4回(1994年2回、1999年、2000年)
 1試合4二塁打:1994年9月11日、対近鉄バファローズ24回戦(藤井寺球場)※タイ記録
 通算盗塁成功率:.858(199盗塁33盗塁死)※100盗塁以上対象
 首位打者:7回(1994年~2000年)※張本勲さんとタイ記録
 両リーグ最多安打:5回(1994年~1998年)
 IBMプレイヤー・オブ・ザ・イヤー賞:4回(1994年~19997年)※野手として松井秀喜さんとタイ記録
 全イニング出場首位打者(1995年)※1969年の王貞治さんに次ぐ史上2人目
 7年連続打率.340以上首位打者(1994年~2000年)
 7年連続首位打者(1994年~2000年)
 5年連続全試合出場首位打者(1994年~1998年)
 5年連続両リーグ最多安打(1994年~1998年)
 3年連続シーズンMVP(1994年~1996年)※山田久志さんとタイ記録。野手では史上唯一
 4年連続IBMプレイヤー・オブ・ザ・イヤー賞(1994年~1997年)
 2年連続正力松太郎賞(1994年~1995年)
 6年連続満塁本塁打(1995年~2000年)※駒田徳広さんとタイ記録
 月間安打:48(1996年8月)

NPBパシフィック・リーグ記録
 シーズン打率:.387(2000年)※ランディ・バースさんに次いでNPB歴代2位
 シーズン初回表先頭打者本塁打:5(1995年)※タイ記録。達成当時はNPBタイ記録
 シーズン1試合4安打:8回(1996年)※達成当時はNPB記録
 最多安打:5回(1994年~1998年)※長嶋茂雄さん、川上哲治さんに次いでNPB歴代3位。タイトル制定以後としてはNPB記録
 最多単打:3回(1994年~1996年)※タイ記録
 パ・リーグ特別表彰:6回(1994年~1995年、1997年~2000年)
 7年連続出塁率4割以上(1994年~2000年)
 6年連続最多敬遠(1995年~2000年)
 5年連続最多安打(1994年~1998年)※長嶋茂雄さんに次いでNPB歴代2位。タイトル制定以後としてはNPB記録
 3年連続最多単打(1994年~1996年)※近藤和彦さんに次いでNPB歴代2位タイ
 3年連続100得点(1994年~1996年)※福本豊さんとタイ記録
 4年連続パ・リーグ特別表彰(1997年~2000年)※野茂英雄さんとタイ記録

MLB記録
 シーズン安打:262(2004年)※ジョージ・シスラーさんを84年ぶり更新。安打数リーグ2位を記録した打者(マイケル・ヤングさん)との46安打差は史上最大差
 シーズン単打:225(2004年)※ウィリー・キーラーさんを106年ぶり更新
 シーズン200安打以上:10回(2001年~2010年)※ピート・ローズさんとタイ記録
 シーズン5安打試合:4回(2004年)※ウィリー・キーラーさん、タイ・カッブさん、スタン・ミュージアルさん、トニー・グウィンさんとタイ記録
 シーズン月間50安打:3回(2004年5月、7月、8月)
 シーズン安打試合数:135(2001年)※ロジャース・ホーンスビーさん、チャック・クラインさん、ウェイド・ボッグスさん、デレク・ジーターさんとタイ記録
 両リーグ最多安打:7回(2001年、2004年、2006年~2010年)※タイ・カッブさん、ピート・ローズさんとタイ記録
 5年連続両リーグ最多安打(2006年~2010年)史上初
 デビュー以来10年連続200安打(2001年~2010年)
 10年連続200安打(2001年~2010年)※9年の時点でウィリー・キーラーさんを108年ぶり更新
 連続4シーズン最多安打:930(2004年~2007年)※ビル・テリーさんを75年ぶり更新
 外野手1イニング2補殺(2003年5月25日5回表)※タイ記録
 右翼手最多刺殺:7回(2001年~2005年、2009年~2010年)※ワリー・モージスさんを65年ぶり更新
 5年連続右翼手最多刺殺(2001年~2005年)※ティム・サーモンさんとタイ記録

MLBアメリカン・リーグ記録
 シーズン打席:762(2004年)※MLB歴代8位
 シーズン連続盗塁成功:39(2006年)※ビンス・コールマンさんに次いでMLB歴代2位
 シーズン右翼手刺殺:381(2005年)※MLB歴代2位タイ
 連続盗塁成功:45(2006年4月29日~2007年5月16日)※ビンス・コールマンさんにに次いでMLB歴代2位
 ゴールドグラブ賞:10年連続、通算10回(2001年~2010年)※共に外野手部門ではアル・ケーラインさん、ケン・グリフィーJr.さんとア・リーグタイ記録

MLB新人記録
 新人最多安打および1年目選手最多安打:242(2001年)※ジョー・ジャクソンさんを90年ぶり更新
 ア・リーグ新人最多単打およびア・リーグ1年目選手最多単打:192(2001年)
 ア・リーグ新人最多打数および1年目選手最多打数:692(2001年)
 ア・リーグ1年目選手最高打率:.350(2001年)

「こんなにいるの? びっくりするわぁ。そうですか。この遅い時間にお集まりいただいて、ありがとうございます」と話すなど、イチロー節”でスタートした記者会見でした。「今日のゲームを最後に日本で9年、アメリカで19年目に突入したところだったんですけども、現役生活に終止符を打ち、引退することとなりました」と引退を明言しました。

イチロー選手という、平成の野球界を駆け抜けた希代のスーパースターには、努力を続けることを大切にすることを教えてもらいました。そして、そのプレーをライブで見続けられたことは、この時代に生きている私にとって、一つの幸せな出来事だったに違いありません。

永遠の「野球少年」から「大人」へ。お疲れ様でした。

コメント一覧

まっくろくろすけ
eco坊主さん、こんばんは。
なんとなく、日本プロ野球チームとのオープン戦でのプレー姿を見たときに、何か最後のような気がしました。ボールが見えていないような・・・でも、衰えを言い訳にしない潔さが、支持されるのでしょうね。

本文にも書きましたが、イチロー選手のプレーをライブで見続けられた時代に生きていてよかったと思います。

そして、うちにあるイチローさんの記念バット。大事にしないと・・・
eco坊主
おはようございます。

ビックリです!
てっきり50歳までメジャーリーガー続けてくれると思っていたのですが・・
天才には天才しかわからない所があるんでしょうね。

また、列挙されている記録を改めてみても凄いですね。
彼もまた不世出の大打者で間違いないですね。

お疲れさまでした。
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