琴座のベガと呼ばれる織女(しょくじょ)星は裁縫の仕事、鷲(わし)座のアルタイルと呼ばれる牽牛(けんぎゅう)星は農業の仕事をつかさどる星と考えられていました。
この2つの星は7月7日に天の川をはさんで最も光り輝いているように見えることから、中国でこの日を一年一度のめぐりあいの日と考え、七夕(たなばた)伝説が生まれました。
現存する七夕に関係する最古の文献は、中国南北朝時代(439年~581年)に編纂された「文選」にある古詩に、「ひこぼしとおりひめが天の川を隔てて、語らうことすらできない」という意味の一句が残っているそうです。そして、この神話を元に、「7月7日だけおりひめととひこぼしが会う」という詩が南北朝時代後期の「荊楚歳時記」に書かれており、この神話が奈良時代に日本に渡って、現在の七夕の原形となったと言われております。
日本は明治時代になって旧暦から新暦に変わったのですが、7月7日に七夕を行う地域のほかに、当時の暦の7月7日(現在の8月12日ころ)のまま七夕を行う地域もあるとのことです。
また、現在の暦の7月7日はまだ梅雨の時期(2022年は梅雨明けとなっていますが)、普段でしたら雨雲に覆われて、お星さまが見えない可能性が高い時期でもあります。さらに、7月7日時点ではアルタイルが空高く昇らず、東の地平線沿いに見える場合が多く、8月は梅雨も明け、真夏の時期となり、夏の大三角形が良く見えることから、その影響もあると言われております。
8月に行われる七夕行事で一番有名なのは東北三大祭りの「仙台七夕祭り」になります。ほかにも各地でたくさんの七夕行事が行われています。
日系移民の多いブラジルサンパウロ市でも「七夕祭り」が開催されているそうです。呼び方もそのまま「Tanabata」だそうです。以前、「真夏のクリスマス」の話を書きましたが、ブラジルは南半球ですから7月は冬になりますので、「真冬の七夕」ですね。メインストリートでは屋台などが並んで、焼きそばや春巻きなどの料理をふるまっているようです。
一年に一度の七夕。みなさんも願いを込めた短冊を飾って、お星さまにお願いごとをすると、願いが叶うかもしれません。
暑い日が続き、体調を崩しやすいですが、どうぞ、健康管理にはくれぐれもお気を付けください。
本日も私のブログを読んでいただき、ありがとうございます。
今日はどのような一日になるのでしょうか。または、どのような一日を過ごされたのでしょうか。
その一日でほんの少しでも楽しいことがあれば、それを記憶にとどめるように努力しませんか。そして、それをあとで想いだすと、その日が明るくなる、それが元気の源になってくれるでしょう。
それを見つけるために、楽しいこと探しをしてみてください。昨日よりも、ほんの少しでも、いい一日でありますようにと、お祈りいたしております。
また、明日、ここで、お会いしましょう。