2020年1月15日ころに中国国内のマスク不足が報じられ、それを受けて日本の自治体などが中国へのマスクなどの物資を支援を始めました。そして、1月28日に渡航歴のない方への新型コロナウイルスの国内感染が奈良県で確認された後、あっという間に全国でも感染が確認されてきました。その間、兵庫県、大阪府を中心にマスクがお店から消え始め、品薄状態もあっという間に全国に拡大しました。2月8日にはコンビニや飲食店など接客業のマスク着用について報道され、7月~8月ころまで日本中でマスク不足が騒がれました。
マスクが入手できないころは、不織布マスクを複数回使ったり、洗って使ったり、手作りマスクが流行ったり、いろいろな業種からマスクを製造、販売されたりとされましたが、今では日本中にマスクが溢れている状態であり、どこへ行ってもマスクをしている姿が当たり前になってきました。
だからといって、ぜいたくに使っていいというわけではありませんが、最近ではマスクを二重に着けている姿を見るようになってきました。
これは、米疾病管理予防センター(CDC)が2021年2月10日(米国時間)に、「新型コロナウイルスの感染防止に、マスクを2枚重ねて着用する二重マスクが効果的である」とする実験結果を発表したことの影響もあるようです。
実験の1つでは放出側と受け手を設定し、ともに不織布マスク1枚を普通に着けた場合、受け手が浴びる粒子は84.3%減、ともに不織布の上に布製を重ねて二重にした場合は96.4%に減ったということです。CDCの実験による具体的なマスクの着用法は、まず使い捨ての医療用マスクを着用し、その上に布製マスクを重ねて着用するものです。
どんなマスクにもいえることですが、マスクから漏れる空気を少なくするように、隙間をなくすようにすれば、より効果があるということを実証したとも思えます。
つまり、不織布マスク1枚でも耳ひも部分をマスクの両端で結ぶなどして隙間をなくせば効果を高められるといようにも考えられます。ただ、これでは、耳が痛くなったり、頭が痛くなったりしてしまいます。
また、一時、布マスクやウレタンマスクは不織布マスクより機能に不安があるということもいわれ、一方、不織布マスクを直接つけると肌が荒れたり、おしゃれ感がなかったりと一長一短ですが、二重マスクにすることで一応はこれらの問題は解決の方向ではあると考えます。
最も大事なのはマスクは2枚とも鼻と口を覆うように、ぴったりとフィットするマスクを選ぶことと、不織布マスクを密着させるように着け、隙間を作らないようにすることの本来の目的を見失わないようにすることです。
また、マスクを二重にしても2倍の効果になることはなく、せいぜいプラスアルファ程度と専門家はいっています。
さて、二重マスクの元祖といえば、1970年~1980年代前半に活躍したメキシコのプロレスラーのミル・マスカラスさん。リングネームはスペイン語で「千の仮面(マスク)」という意味であり、試合毎にマスクを変えることから、日本では「千の顔を持つ男」「仮面貴族」 と呼ばれました。
日本では入場時にジグソーの「スカイ・ハイ」がテーマ曲に用いられ、試合用マスクの上から別のマスク(オーバーマスク)をかぶり、試合前にそのオーバーマスクを客席に投げるパフォーマンスが人気を集めました。
さてさて、二重マスクは息苦しさもありますので、マスクだけではなく、換気なども総合的に対策を考え、外を歩く時や、だれもいなかったり、だれとも話さない空間では布マスクやウレタンマスクをつけたり、どうしても密になるような場所では二重マスクにするなど、TPO(ティーピーオー). Time(時間)、Place(場所)、Occasion(場合。Opportunityと使われることもある)にあわせて使い分けるのもいいかもしれません。
ただ、私が二重マスク姿で、心の中で「スカイ・ハイ」のテーマ曲を奏でながら、会社に出社した際にオーバーマスクを投げ入れたとしても、誰も喜ぶことはないでしょうし、逆に怒られてしまうでしょう。
あらためて、2度とこない今日という1日を大事に大切に過ごしたいと思います。
良いことはずっと続き、良くないことには、必ず終わりが来ると信じていきましょう。
今日も、私のブログにお越しいただいてありがとうございます。また、明日、ここで、お会いしましょう。