昨年12月に開かれた、譲位の日程を決める皇室会議で、陛下が平成31年4月30日に譲位され、皇太子さまが5月1日に即位されることになり、新元号が改元1ヶ月前の4月1日に発表されると決まりました。次の元号について徐々に盛り上がってきています。
まさか、生きているうちに元号改正を2度迎えるとは思いもしませんでした。まさに、昭和は遠くになりにけりです。
前回の改元では「昭和天皇のご容体」に関心が集まり、新元号を予想するのは「崩御を見越した不敬な行為」とされ、政府や報道機関が秘密裏に新元号を議論していた程度でした。ですから、新元号の予想なんてものは、予想すらしていませんでしたが、今回は譲位によって予想自体がタブー視されにくく、改元までの日程が明確になり、いろいろな意味で関心が高まっていることに加え、SNSの普及で誰でも予想を発信できるようになったことが、盛り上がりに一役買っているのでしょう。
そもそも元号の決め方は「元号法」という法律によって決まっています。
法律第四十三号(昭五四・六・一二)
◎元号法
1 元号は、政令で定める。
2 元号は、皇位の継承があつた場合に限り改める。
附 則
1 この法律は、公布の日から施行する。
2 昭和の元号は、本則第一項の規定に基づき定められたものとする。
これは2条からなる法律で、第1条には政令によって元号が定められると記載があります。実際に「平成」に元号が変わった時には、首相官邸で会議や閣議が行われ、最終的には当時の内閣官房長官・小渕恵三さんが元号を発表しました。
そこで、
今日まで元号は645年の「大化」から「平成」まで247を数えますが、
1 過去に使われていない
2 「明治」「大正」「昭和」「平成」の頭文字をアルファベット表記にしたM・T・S・H以外
3 分かりやすい漢字
というような観点で、私も予想してみます。
真っ先に、候補から消えるのは「ま行」「た行」「さ行」「は行」の文字です。
最初に思い付いたのが「永成」または「英成」です。ともに「えいせい」と読みます。
永:長く続く。時間がながい。将来にわたって時の限りがない
英:すぐれて美しい
2文字目に平成の「成」の字を持ってきたのは、今回の新元号は今上天皇の生前退位によるものですから、平成時代を受け継ぐという意味を持たせててみました。ちなみにこれは、前回生前退位を行ったのは第119代・光格天皇から第120代・仁孝天皇へ移譲されたときに、「文化」から「文政」と一文字を受け継いだことにちなみました。ただし、「へいせい」と「えいせい」では、発音上あまりにも近いような気がするので、間違い防止の為にも残念ながら、今回は見送ることにします。
ということで、ずばり「光成(こうせい)」というのはどうでしょう。
光:ひかる。てらす。ひかり。かがやかしいこと。ほまれ。時間。とき。ありさま。けしき
そういえば、以前、TVで「幸成(こうせい)」というのが候補とかって言っていました。なお、世の中では「安久(あんきゅう)」というのが人気あるとか。
ちなみに、こんな元号になったら嫌ですね。
元号は世界でも日本固有の文化です。大事にしたいものです。