1996~2004年にプロ野球に入団した一部選手が契約金の最高標準額を超える契約を結んでいたというニュースがありました。
これは当時全球団で申し合わせていた1億5000万円(+出来高払い)を超える契約金を支払ったとされるものです。
10億円を筆頭に6選手で計36億円。
ものすごい金額です。
1993年に逆指名という制度が出来たときに、契約金の最高額を1億円とする申し合わせをしていたとのことです。
また、この中のある社会人選手は、入団前の2004年に約200万円を受け取っていたという。
当時、ある大学生が日本学生野球憲章に違反して「栄養費」という名で現金を受け取っていて問題になっていました。
契約金については、公式的には「申し合わせ」です。
社会人選手への金銭授与禁止の規則は当時ありませんでした。
その後、2005年6月に新人獲得に絡む不正防止策としての「倫理行動宣言」を発表しました。
四角四面に言い張れば、確かに「決まりごと」に対して、明確なルール違反ではないとの主張はある意味筋のとおっている主張だと考えます。
だったら、何でもやっていいのかというと、それは別の話だと考えます。
文書の流出元がどうのこうのという話がありますが、そういう問題ではないと考えます。
今回は自分たちで決めたルールを自ら都合のいいように解釈して破るという、一部の大人の悪しき伝統が根付いているものだと考えます。
申し合わせ事項と言えども、全体で合意していることですから、今さら絶対的な拘束力がなかったかのように反論するのは違うと考えます。
いくらルールを作っても、いくら組織を見直したとしても、それを決めた人たち、そこに残っている人が変わらなければ、何も変わらない。
だから、同じことが発覚すると、正直あきれ返ってしまう。
悲しいかな、大きな組織の中には自己中心主義でしか、物ごとを考えられない、物ごとを決められない大人は多いです。
自分のことだけしか考えた行動をしていると、周りは自然と離れて行ってしまいます。
一方でファンサービス向上を目指して、現場の選手たちはいろいろと努力をしています。
このままでは、子どもたちの夢の先である日本のプロ野球界がこんなことでは自滅に向かっていくだけだと考えます。
才能ある選手がメジャーを目指して離れて行ってしまうでしょう。
現象は違いますが、大相撲は数年前の事件以降、未だにファンが完全に戻ってきていません。
信頼を得るには長い時間がかかるのですが、信頼を失うことは一瞬で出来てしまいます。
スポーツ振興やプロスポーツ団体を所管している文科省。
平野文科相はコメントする立場ではないと断ったうえで
「強い球団だけが強くなるとプロ野球全体の活力がそがれ、ファン離れが起こると一般的に言われている」
と述べています。
子どもたちの未来のためにも、政治の世界も・・・
コメント一覧
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まっくろくろすけ
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