学校でも会社でも教育指導する手段は先生や上司などが知識や技能を教えるという「ティーチング」です。
先生は英語で「ティーチャー」といいますから。
一方、「コーチング」というのは、一人ひとりが持っている「可能性、勇気、アイディア、覚悟」などを引き出してあげることです。
ある一定のレベル以上のスポーツの世界には「ティーチャー」はいませんが、「コーチ」がいます。
ですから、「教える」のではなく「引き出す」のが「コーチ」の役目「コーチング」です。
だけど「コーチング」だけでいいのかといえば、そうではありません。
野球を始めたばかりの子に「これをどうすればいいと思う?」といきなり聴いても判りません。いくらコーチングといっても引き出すものはすぐには見つかりませんから。ですから、時には相手を見てのティーチングも必要になります。
中学生や高校生レベルに一つひとつ手取り足取りしながら、ティーチングをしても、知っていることの繰り返しになってしまい、話を聴かなくなってしまいます。つまり、経験が多い相手ほどコーチングの割合を多くした方がいいということです。
ティーチングとコーチングのバランスを使い分けるのが重要だということです。
投げかけられた質問に対し自ら考え、自ら答えをだす。問題に対する答えは本人がもっているからです。自らの手で答えを見出し、そして行動を促すのがコーチングです。勉強になります。
もう1つ。
褒めると叱るの基準。
結果がよければ褒める、悪ければ叱る、ということはしないそうです。
「全力であるかどうか」
が褒めると叱るの基準線だという。
明らかにアウトになるような内野ゴロでも一塁に全力疾走するかしないか、が褒めるか叱るかの基準。
そして、その全力には「4つの全力」があります。
① 体の全力
② 頭の全力
③ 心の全力
④ 準備の全力
これは、誰にでもできるでしょう。
プロも学童も関係はありません。
ちなみに、白井一幸さんは一軍選手と二軍選手には技術的な差はほとんどないといっています。
メンタルの差が結果の差に繋がるという。
二軍でその辺のところを鍛えたので、底上げが出来てファイターズが強くなったとのことです。
ここのところはプロの世界でなくても同じことだと思います。
今年、いや来年、再来年のベイスターズは要注意かもしれません。
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