「およげ!たいやきくん」は、1975年にフジテレビ系の子ども向けTV番組「ひらけ!ポンキッキ」のオリジナル楽曲として発表・放送され、1975年12月25日に子門真人さんの歌でオリジナル盤がリリースされました。
作詞は高田ひろおさん、作曲・編曲は佐瀬寿一さん、オリジナル版の子門真人さんバージョンは、2021年3月現在、日本でレコード売り上げ枚数が最も多い(オリコン調べでは現在までに450万枚以上)シングル盤(フィジカル・シングル)とされ、「日本の最も売れたシングル・レコード」として2008年にギネス世界記録に認定されました。
さて、私がかよっているトレーニングルームでは室内に音楽が流れていますが、休日の朝は時間が決まっているためなのかもしれませんが、ほぼ必ず「たいやき たべたの なんで?」バージョンのこの楽曲が流れています。
「たいやき たべたの なんで?」は、「元;モーニング娘。」の高橋愛さんと田中れいなさん、「PINK CRES.」の夏焼雅さんにより、この楽曲をカバーするために誕生したスペシャルユニットです。
歌詞の内容は、「たい焼きがたい焼き屋から逃げ出し、海へ逃亡する」というものです。
♬まいにち まいにち ぼくらはてっぱんの
うえで やかれて いやになっちゃうよ
で始まるこの楽曲が、「長期化する新型コロナウイルス感染症にうんざりする人たちの気持ちにリンクするのではないか?」という思いと、「たいやきくんというキャラクターが、疲れた現代の人々の癒やしになれば」との願いを込めて誕生したのが「たいやき たべたの なんで?」だそうです。
オリジナルがヒットの要因としては、会社勤めを辞めて広い世界へ飛び出したい大人の気持ちを代弁していたものがあると考えられています。
1975年12月にこの曲は発売されました。1975年は第1次オイルショックの影響で、有名企業の倒産が相次ぎ、国鉄(現;JR各社)の労働組合が起こした「スト権スト(11月26日~12月4日)」で出勤できず、自宅にいることを余儀なくされた会社員が、子どもと「ポンキッキ」を視聴したため、自然と耳に入る機会が増えたという。
なんとなく、今の世相に重複するように思えます。
この1975年は、布施明さん「シクラメンのかほり」、沢田研二さん「時の過ぎゆくままに」、中島みゆきさん「時代」、荒井由実さん「あの日にかえりたい」、イルカさん「なごり雪」、チューリップ「サボテンの花」、バンバン「『いちご白書』をもう一度」や、ダウン・タウン・ブギウギ・バンド「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」などのヒット曲がありました。
ちなみに、「およげ!たいやきくん」はシングル楽曲としての発売枚数約450万枚。これはそれまでの記録、宮史郎とぴんからトリオの「おんなのみち」の300万枚を上回る大ヒットです。
本日も、拙文最後までお読みいただきありがとうございます。
皆さまにとって、今日という日が昨日よりも特別ないい日でありますようにお祈りいたしております。
また、明日、ここで、お会いしましょう。それではごめんください。