おもにタイ料理などの東南アジア料理に使用され、今では「パクチニスト」と呼ばれるほど「パクチー」好きな人もいるといわれている、独特の香りがする野菜のパクチーです。その香りから苦手の方もいると思います。
実は、私もパクチーが苦手でして、「私が食べてはいけない5大食べもの」のクリーンアップの一角を担っています。
しかし、実はどうやらパクチーは栄養価も高く、ビタミン類も豊富に含んでおり、デトックス効果や解毒作用を持つ硫黄化合物(イオウ化合物)も含み、身体の内側からのボディケアにもいいそうですが、私は、まあ、遠慮しておきます。
そもそも、パクチーとはタイ語です。紀元前2世紀ごろの漢(現;中国)の時代の役人が、南シナ海での貿易で中国に持ち帰ったことで、東南アジアに伝わったと考えられています。その後、東南アジア全土に広がりタイに伝わったそうです。そのタイではパクチーの香りと食感を楽しむために葉の部分をサラダにしたり、生春巻きの具材にしたりして、生で食べることが多いようです。茎の部分は鍋や炒めものにもするそうです。
ちなみに、中華料理などで使われる「香菜(シャンツァイ)」ですが、これはパクチーの中国名です。中国東北地方では、羊肉のにおいを取るために使用されていたりします。また、餃子のあんに混ぜることが多く、中華がゆのトッピングにも使用されていたりします。
なお、カレーのスパイスなどに使われているものに「コリアンダー」があります。その由来は、紀元前から重要なスパイスとして使われてきました。古代エジプトでは、「幸福のスパイス」として、お墓に入れる習慣もあったそうです。そして、実はコリアンダーとパクチーは同じ植物であり、日本ではスパイスとして種子や葉を乾燥させてパウダー状にしたものをコリアンダー、葉を生のまま野菜として使用する場合にパクチーと呼ぶことが多いそうです。
コリアンダーはよく熟した種子を摘みとって、乾燥させたもので、葉の部分とは違い、クセの少ない風味で使いやすく、ソーセージやシチューなどの肉料理や、ピクルスなどの野菜料理、パウダー状にしてチャイドリンクやクッキー、パウンドケーキなどの焼き菓子に使用されています。
どうして日本では同じ植物由来の食材を、ふたつの名前で呼び分けているのでしょう。それは、多国籍料理がブームとなったころ、エスニック料理と共にパクチーが、そして欧米料理と共にコリアンダーが、それぞれ別のルートで日本に入ってきたからという説があります。
さて、タイ語でパクチー、中国語で香菜、英語でコリアンダーと呼ばれていますが、なんと日本語名では「コエンドロ」といいますが、あの虫の匂いに似ていることから「カメムシソウ」というそうです。
日本での「パクチー」と「コリアンダー」の違いは植物の使用部分にあったんですね。空前のパクチーブームのいま、日本でも栽培している地域があるようなので、比較的安価なお値段で購入することもできます。みなさんもスパイスとしての「コリアンダー」と、ハーブや野菜としての「パクチー」の違いを楽しんでみてはいかがでしょうか?
ちなみに、「パクシ」は1994年4月~1999年3月までNHKの「おかあさんといっしょ」内で放送されていた、日本のクレイアニメです。
主人公の少年「パクシ」の日常を描いた作品で、進化して二足歩行に至ったイルカです。もともと、「カロとピヨブプト」という作品に出てきたキャラクターの一人(身体や服の色が違ったり、帽子の形が違ったりと外見が若干違います)で、そのパクシというキャラクターを主人公にしたスピンオフ作品です。息子たちが小さかった頃、好きでよく観ていました。
あらためて、2度とこない今日という1日を大事に大切に過ごしたいと思います。
良いことはずっと続き、良くないことには、必ず終わりが来ると信じていきましょう。
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