野球小僧

いまさらですが、ワクチンってなに?

ワクチン(独: Vakzin、英: vaccine)とは、感染症の予防に用いる医薬品です。

感染症にかかりますと、身体の中で「抗体(病気の原因となるウイルスや細菌など、免疫反応を引き起こす異物(抗原)が身体内に入ってきた際に、攻撃したり体外に排除したりするために作られるタンパク質のこと)」などが作られ、新たに外から侵入する病原体を攻撃するしくみができます。

このしくみを「免疫」といい、そのしくみを利用して、病原体から作られた無毒化あるいは弱毒化された抗原を投与することで、身体内の病原体に対する抗体産生を促し、感染症に対する免疫を獲得するしくみが「ワクチン」になります。

そして、ワクチンを接種することにより、あらかじめウイルスや細菌に対する抵抗力を作り出し、病気になりにくくするのです。ただし、まれに熱や発しんなどの副反応がみられますが、実際に感染症にかかるよりも症状が軽いことや、周りの人にうつすことがない、という利点があります。

ちなみに、ワクチンという名前は、世界初のワクチンである天然痘ワクチンが雌牛から取られたため、ラテン語の「Vacca(雌牛)」から名付けられました。日本語のワクチンはドイツ語の発音が由来となります。

ワクチンの代表的なものとして、2020年末時点で、「生ワクチン」と「不活化ワクチン」および「トキソイド」があります。

■生ワクチン:病原体が生きたまま、病原体のウイルスや細菌が持っている病原性を弱めたものです。これを接種すると、その病気に自然にかかった状態とほぼ同じ免疫力がつきます。病原性を弱くしたウイルスや細菌が身体の中で徐々に増えるため、接種後に病気と同じような軽い症状が出ることがあります。代表的なワクチンとしては、MR(麻しん風しん混合)、麻しん(はしか)、風しん、水痘(みずほうそう)、BCG(結核)、おたふくかぜなどのワクチンがあります。
■不活化ワクチン:病原性をなくした細菌やウイルスの一部を使います。生ワクチンに比べて免疫力がつきにくく、何回かに分けて接種する必要があります。代表的なワクチンとしては、DPT-IPV四種混合(D:ジフテリア、P:百日せき、T:破傷風、IPV:不活化ポリオ)、DT二種混合(D:ジフテリア、T:破傷風)、日本脳炎、インフルエンザ、A型肝炎、B型肝炎、肺炎球菌、不活化ポリオなどのワクチンがあります。
■トキソイド:細菌の産生する毒素(トキシン)を取り出し、免疫を作る能力は持ったままで毒性をないようにしたものです。不活化ワクチンとして分類されることもあります。ジフテリア、破傷風のワクチンになります。

このほかに、新型コロナウイルス用のワクチンでは、「RNAワクチン」「DNAワクチン」など、いろいろな種類のワクチンが開発され、すでに接種が世界中で進められています。

英国オックスフォード大が創製、英国アストロゼネカ社が製造したのは、「ウイルスベクターワクチン」、米国モデルナ社が創製・開発した「メッセンジャーRNA(mRNA)ワクチン」、そして話題のドイツ・バイオンテックが創製、米国ファイザー社と開発していたのも「mRNAワクチン」です。ほかにも「DNAワクチン」「組み換えたんぱく質ワクチン」「組み換えウイルス様粒子(VLP)ワクチン」などといろいろあり、誘導できる免疫応答の種類なども違います。

ただ、組み換えVLPワクチンや不活化ワクチンなどは、すでに投与実績が多くありますが、ウイルスベクターワクチンやmRNAワクチンなど、これまで承認されたワクチンがほとんどなく、投与実績もほとんどないのが実情であり、だからその効果が注目されているのだと思います。

もっとも、同じコロナウイルスが原因の、「重症急性呼吸器症候群(SARS)」「中東呼吸器症候群(MERS)」に対するワクチンは実用化されておらず(2020年12月末時点)、新型コロナウイルス感染症にどの種類が有効化も、いいかたは変ですが、接種してみなければわからないというのも実態だと思います。

さて、世界保健機関(WHO)によりますと、2020年12月31日時点で開発中のワクチンは230種類以上であり、その中で各国の医療当局から認可を受けたワクチンは6つです。

接種回数はこれまでに世界中で1300万回おこなわれており、国別では、次の順位になっています。
1位 米国(約456万回)
2位 中国(約450万回)
3位 イスラエル(約122万回)
4位 英国(約94万回)

また、100人当たり何人が接種を受けたかについては、次のようになっています。
1位 イスラエル(約14.4人)
2位 バーレーン(約3.62人)
3位 米国(約1.39人)
4位 英国(約1.38人)

ちなみに、欧州圏では、12月31日時点で英国に続いて、ロシア(非欧州連合(EU))が約80万、EU加盟のドイツが約26万、イタリアが約13万、ギリシャが約1万であるのに対し、フランスは約500となっています。

英国が多いのは、EUとして域内全体としてワクチンを購入し、当局の検査を経て接種というプロセスになっているため、2020年12月31日でEUから離脱することもあって、独自に2020年12月上旬から接種を始められたことによります。

一方、フランスの接種が遅いのは、年末で人手不足であったこと、もともとワクチンに対して懐疑心が強い国であるために接種を受ける人から合意を得る手続きが複雑であることなどが要因のようです。ちなみに、合意関連書類は45ページもあるそうです。

そして、肝心の日本での接種開始は2月下旬をめどに医療従事者、4月をめどに高齢者、その後、基礎疾患のある人などを優先する方向で進んでいるとのことです。

まさかと思いますが、ワクチンを率先して接種するか問われ、「当然だ。愚問とは言わないが、当たり前のことだ」と、大上段から語っている政治屋は、優先順位を無視して特権階級として接種するのかもしれませんが。

和久さん「ダメだこりゃ!」(踊る大捜査線 第6話のセリフ)

あらためて、2度とこない今日という1日を大事に大切に過ごしたいと思います。

良いことはずっと続き、良くないことには、必ず終わりが来ると信じていきましょう。

今日も、私のブログを最後まで読んでいただき、ありがとうございます。明日もまた、元気にここでお会いしましょう。

コメント一覧

まっくろくろすけ
eco坊主さん、こんばんは。

そういうことなのです。今までのワクチンは基本的に、「軽症」な病状にさせて免疫をつけさせるのです。ですから、インフルエンザワクチン接種後に体調が思わしくないことがあるのです。

優先的に接種するのがいいのか、後がいいのかはわかりませんが、優先すべき方より、上級国民が優先されることだけはないようにと願うだけです。
eco坊主
おはようございます。

ひと言でワクチン、ワクチンと行ってた私・・よ~~~くわかりました。
でも感染しないのではなくて重症化しないのですよね。
ワクチン接種したけど感染をうつしてしまうことは想定されるんですよね?
医療従事者を最初に接種するのはいいんですが副反応要注意!ですよね。
副反応で医療崩壊しては元も子もないですから。

>大上段から語っている政治屋
↑今、尾身会長が彼らに打つ場面をTV放映し2月末まで問題ないことを国民のために身を投げ出して証明したらどうでしょう。暴論でしょうか?


常に感謝 いつも思いやり でやれることをやっていきます。
ここにお越しの皆さまも充分お気を付けください。
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