西武ドームは埼玉県所沢市にあるドーム球場です。プロ野球・埼玉西武ライオンズが本拠地としています。元は1979年に開業した西武ライオンズ球場という屋根の無い野球場でしたが、1999年に屋根を架設して、日本で5番目のドーム球場となりました。施設は西武鉄道が所有し、株式会社西武ライオンズが運営管理を行っており、現在はプリンスホテルが施設命名権(ネーミングライツ)を取得していて、2015年3月1日より名称を西武プリンスドームとしています。
なお、西武ドームはこれまでも、「インボイスSEIBUドーム」(2005〜2006年)、「グッドウィルドーム」(2007年)と、球場のネーミングライツを売却していました。
この球場は「自然の風が吹き抜けるアウトドア感覚」のドーム球場であり、スタンド周辺に支柱を立てて、その上に屋根を載せただけの構造のため、外気と遮断されていませんが、屋根があるせいで案外空気が滞留することで有名です。したがって、春先とシーズン終盤はものすごく寒く、逆に夏場は屋外球場よりも遙かに、そしてものすごく蒸し暑いとのことです。また、周囲は緑が多いため虫も多く、大きな蛾が飛んで来たり、蚊に刺されるのは日常茶飯事なので、夏場は防虫スプレーとかゆみ止めの薬は必携となっています。
ただし、この球場には魅力が2つあります。
一つ目は座席の位置によってはフィールドシートの奥にあるブルペンを見ることが出来ます。特にブルペンシートというエリアもあって、別料金で席を確保することが出来ます。プロ野球12球団14球場の中で、観客席からブルペンが見えるのは明治神宮球場、ほっともっとフィールド神戸と西武プリンスドームの3カ所だけとなってしまった、今となっては貴重な球場です。
二つ目は試合終了後に誰でもグラウンドに入れることです。イベントで設定されている球場はありますが、シーズン中にいつでも誰でも入れるのはここだけです。時間があればグラウンドから見た球場を体験できます。
ちなみに、1978年のレギュラーシーズン終了後にクラウンライターが球団を国土計画株式会社へ売却し、西武ライオンズとして、埼玉県所沢市への移転を発表しました。翌シーズンの1979年に西武ライオンズ球場として、試合を開催しています。これは、元々はアマチュア野球を中心に使用され、プロ野球の二軍戦であるイースタン・リーグの試合もごく少数行なわれていた「西武園球場」(1963年に竣工)という小規模な球場がこの地にあり、その後、プロ野球開催可能な貸し球場として1978年6月から改築工事に着手していた最中に西武ライオンズが誕生した偶然なのか必然なのか判らないタイミングの良さもありました。
ここでの有名な事件と言えば。何といっても「カラス vs. ハト(http://blog.goo.ne.jp/full-count/e/582ed86550dffb1b924bca92db43c14e)」でしょう。