野球は一球一球に間があるスポーツです。
その一球一球の中で場面が変わり、戦術も変わっていきます。
野球をやっていると誰もが上手くなりたい、強くなりたいと考えます。もちろん技術的なこともあるでしょうけど、野球を知っていなければ、その成長には限界が出てきてしまうと考えます。
要するにサインが出て投げるだけ、打つだけでは成長はできません。
どうして、この場面で、このサインなのか。そのサインに対してどういう意味なのかを考えることで、試合の流れ、ポイントをつかめるものだと考えます。
これは試合に出ている選手だけではなく、ベンチにいる選手も、応援している選手だって同じことです。
試合を良く観て、動きを観察することが大事になってきます。
つまり、駆け引きを学んでいくということですよね。勝負所のポイントで、この駆け引きが自分からできるようになって来れば、野球はさらに面白くなっていくことでしょう。
そして周りが見えるようになっていくことだと考えます。
周りが見えるってことは、心に余裕が持てていることでもあります。
車のハンドルだって、少し遊び(余裕)がなければ、レーシングカーのようにピーキー(挙動が神経質であり、ある限定的な範囲では非常に高い性能を発揮するが、その範囲外の場合は操縦性が低い)になってしまいます。
それと同じです。
また、一人ひとりの技術力の差だってありますから、足りない部分を補うためには”野球を考える”ことです。
そういう練習としてシートバッティング、紅白戦で選手たち個々にサインを出させてみたり、練習試合でサインを出させてみたりすることは、いい取組ですよね。
ただ、一歩間違えれば、練習試合はともかくシートバッティングや紅白戦では一人の子に集中してしまい、また、単に遊びだけになってしまうこともありますので、注意することは必要です。
チャンスでサインが出るとドキドキしたり憂鬱になったりするでしょうけど、野球が判ってきて、次に出てくるサインが予測することが出来るようになれば、心の準備も事前に出来るので、必要以上にドキドキしたり、憂鬱になることもないでしょうから、もっと野球が楽しくなって行くことでしょう。
学童野球では、そこまで求めることは無理かもしれませんが、せめてサインどおりに一発で決めて欲しいものですが・・・