ギター一本で「♪ 冷やし中華はじめました」と歌い上げて、一世を風靡したAMEMIYAさん。最近はテレビでほとんどその姿を見ることはなく、一発屋芸人的扱いになっているようですが、現在も月収は260万円という高額と稼いでいます。
2010年のピーク時には、月~金曜日はテレビ出演、土日は営業という生活が1年半続き、当時の最高月収は500万円とCDの印税で400万円の合計900万円でした。ブームが去った、2016年のテレビ出演は数回。テレビでの露出が激減したため、過去の芸人、一発屋芸人とみられがちですが、月収は260万円以上だそうです。
「〇〇はじめました」というフレーズがあらゆるシチュエーションにハマりやすく、女優さんなどを使うよりコスパが良いそうです。また、内閣府からもCM出演を依頼され「マイナンバーカードはじめました」というものもあるようです。そういえば、マイナンバー制度ってありましたねえ。
さらに、企業パーティーに呼ばれることも多いく、「ネットで企業を調べつくし、あるあるネタなどでオリジナルソングをつくる」のが受け、月平均12~13本の依頼があるそうです。ほかに、結婚式や披露宴で「♪ 熱い夫婦はじめました」と夫婦に捧げる歌も好評なんだそうです。
この、冷やし中華ですが、いまや日本の夏の風物詩なのですが、なぜか冷し中華は「始めました」と宣言されて始まるものであり、人知れずに終わるものです。
私は外食では冷やし中華を食べることはありませんが、会社の食堂やスーパーの棚などでは、大体6月から始まり8月末をもって終わりとなるような気がします。コンビニはもう少し幅広い期間になっていると思いますが。
しかし、なぜ冷やし中華は期間限定なのでしょうか。外食店などでは、いちいち「始めました」と解禁宣言するほどですよね。答えは簡単で、面倒だからだそうです。ふつうの食材はつぶしがききます(つまり何種類もの料理に流用できる)が、冷し中華の具材は流用できないとのことです。基本の具材は、ハム(チャーシュー)にタマゴにキュウリだとおもいますが、これを細切りにしておかなければならず、細切りにしたら、それはもう冷し中華にしか使えなくなる、とのことです。また、この時期だけ、冷し中華具材を入れるスペースを冷蔵庫の中に確保しなきゃいけないからだそうです。しかも天候によって注文数が違ってくるので、どうも秋になったらやめたいメニューのようです。
でも、焼肉屋さんに行くと韓国料理の冷麺は一年中ありますし、メニューにない冬になって無性に食べたくなる時があったりして。
そもそも冷やし中華というものは、中国など中華圏にはメニューがなく、日本独自のものであり、これでないとダメという定型的なものはありません。かといって、ラーメンのように個性の強い冷し中華が世の中を世間を騒がしているというものでもなさそうです。
だったら、カレーみたいに「我が家の冷やし中華」というものを確立しちゃえばいいと思います。生めんは冬でも売っていますし、タレはドレッシングでまかなっちゃって、生野菜をどっさりと乗せて。そうすれば冬でも家で食べられますから。
夏にしか存在せず、冬にも食べたいと思わせる冷し中華は高温多湿の日本の夏の風物詩です。
でも、その夏も終わりに近づきました。
残暑お見舞い申し上げます。