皆さん、こんばんは。
まず初めにこのような場を設けていただいた中日ドラゴンズ関係者、ナゴヤドーム関係者の皆さま、大変光栄に思います。
ありがとうございます。
本日を持ちまして、14年間の選手生活を終えることを報告させていただきます。
ありがとうございました。
広島ファンの皆さんも残っていただき、ありがとうございました。
今日はしゃべることを特に考えて来ていませんで、この場の気持ちを素直に伝えようと思って、ナゴヤドームに参りました。
幼い頃から野球を始め、素晴らしい仲間、先輩、恩師、指導者、たくさんサポートしていただいた皆さんに出会うことが出来、沿道から声援と拍手、笑顔をいただいた皆さんのおかげでここまで来ることが出来ました。
ありがとうございます。
皆さんはありがとうと今日もスタンドから声を掛けてくださいましたが、僕が言いたいのに。
ありがとうという言葉は不思議な言葉だと今日つくづく思いました。
ありがとうございました。
それで特に考えてこなかったので、今日来る時にガソリンスタンドで給油をしていましたら、名古屋城が見えました。
あの名古屋城にも昔、お侍さんがいて、その下で働く武士がたくさんいて、それをサポートするまかないの女の人などがいて、ふと不思議な気持ちになりました。
ですので、同期に同じタイミングでドラゴンズの門をくぐった、小笠原と英智はそのような気持ちで、あんなやつ居たなと心の片隅に置いていただいたら幸いです。
おかげさまで、まだ、野球に対する情熱の薪はたくさん余っています。
これからその薪を絶やすことなく燃やし続け、ドラゴンズをこれ以上に強くしていく裏方として、頑張って行きたいと思います。
皆にありがとうと言いたいのですが、あまり浮かんできません。
とにかくここまで生んで強く育ててくれた両親。
まず、厳しく育ててくれたお父さん!!
ありがとうー!!
ありがとうー!!
この言葉をこの場で言えただけで、プロ野球選手になって良かったです。
あと、テレビで見ているお母さん。
何回も誘ったのに来てくれませんでした。
お母さんらしくて大好きです。
これも言えて良かったです。
お母さん!!
ありがとうー!!
今日は特別な日になりましたが、皆さん日々の生活も大変だと思います。
また、明日から、今日の帰りから、気持ちを前向きに。
そして、その前向きな気持ちが被災地に伝わると思います。
皆さんで届けましょう。
最後にテレビで見ているお母さんのために全力で遠投を一投捧げて終わりたいと思います。
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この後、ホームベース付近からライト外野席への遠投を披露して、ライトポールへボールを当てていました。
そして、「もう一球」の声援に応え、「グラウンド事情があるので、早めにいきます」と言ってから、次はライトスタンドへ投げ入れていました。
英智選手らしい笑顔でのフィナーレでした。
でも、まだ、今年のクライマックスシリーズ、日本シリーズでのお立ち台が残っています。
(2010年7月24日のジャイアンツ戦で英智選手からもらったボール)