私も投球数に関することはいろいろと書いてきました。
(朝練問題といい勝負?)
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さて、MLBと米国野球連盟は11月12日(日本時間13日)、GM会議で18歳以下のアマチュア・ピッチャーを対象にしたケガ防止のためのガイドラインを発表しました。
これは近年、トミー・ジョン手術と呼ばれる肘のじん帯修復手術を受けるピッチャーが増加していることに歯止めをかけることが狙いだそうです。
以前、この手術を受けた選手の話を書きましたがMLBではそれだけ事の重大さを考えているのでしょうね。
日本ではNPBと日本野球連盟との間では、こう上手いこと指針をまとめ、実行に移すには、まだまだ時間がかかりそうな感じがします。
自分たちの立場ばかりを考えていないで、日本の野球界のこと、選手のことを考えて行って欲しいですね。
ガイドラインでは一日の投球数や登板後の休養期間を年齢別に細かく分けられています。
15~16歳; 最高95球 (試合に登板しない期間を年間4カ月以上設け、そのうち2、3ヶ月は投球練習をしないように勧めている)
17~18歳; 最高105球
両年代とも76球以上投げた場合は4日間の休養日を設け、1日2試合以上の登板も避ける
このガイドラインはMLBの要望の下で米国野球連盟の協力を得て作成されたものです。
MLB副会長で元ヤンキースの名将ジョー・トーリさん「医療専門家チームを作って検討を重ねた。若い選手を守りたい。このガイドラインは正しい方向に導いてくれると思う」と期待を込めています。
また、同じくMLB副会長のクリス・マリナクさんは「基準は国際的なもの。アジアや中南米でも共有できればいい。世界的な問題だ」と米国以外での導入を呼びかけています。
日本人ピッチャーについては、プロ野球選手も、高校生であっても、MLBから高校時代の投げ込みによるケガとの関連性が指摘されています。
今年、東北楽天ゴールデンイーグルスからドラフト1位で指名された安楽智大選手(愛媛・済美高)は昨年の選抜で計772球を投げたことが、米国で大きな波紋を呼びました。
今年、MLBでは山本聖子選手と交際しているダルビッシュ有選手(テキサス・レンジャース)、田中将大選手(ニューヨーク・ヤンキース)が相次いでケガの為にDL入りです。
今回、いち早く米球界が動いた背景には、7月頃のダルビッシュ選手の発言も影響があったと言われています。
米国では、このガイドラインを元に高校などアマ球界各レベルで対策が練られ、MLBでもさまざまな取り組みが検討される見込みとのことだそうです。
一方の日本。タイブレーク方式導入と球数制限を検討を検討しているそうですが、まだまだガイドラインの提示さえ出来ていない状況です。
ただ、学校格差で選手が集まりやすい・集まりにくいという問題はあります。そういうところを考えて慎重になっているのなら、まだ判りますが・・・
この検討と決定の早さ。
日米野球では勝っていますが、野球界の将来性の考えについては敗けちゃっています。