5月最後の週末。
この週末は各地区で中部日本地区選抜の予選会が行われている。中体連を前にしたガチンコ勝負。
二回戦から登場のK陵クラブは一回戦E嶺クラブに3-0で勝ち、今シーズン三度目となるR小野クラブとの一戦。
K陵ク先攻、R小野ク後攻で試合開始。
一回は両チーム無得点。動きが見えるのは二回から。
二回表の攻撃。先頭バッターがヒットで出塁し、送りバントなどで1アウト三塁の先制チャンス。ここで内野ゴロの間に三塁ランナーが本塁を狙うものの、アウトで得点できず。その裏、同じく先頭バッターにヒットを許したものの、後続を抑えて無失点。
以降、三回、四回、五回と両チーム無得点のまま試合が進んでいく。
試合も終盤、六回表。1アウト一・二塁のランナーを送って、2アウトながら二・三塁のチャンス。続くバッターが歩いて満塁とチャンスを広げるが、次のバッターが打ち取られ得点機を逃す。その裏の守りは三者凡退に抑える。
特別ルールでの延長戦の雰囲気が漂い始めた七回表の攻撃。1アウト一塁からヒットで続き、一・二塁。ここで次のバッターの内野ゴロは相手のミスを誘い、満塁とチャンスを広げるが、次のバッターが打ち取られ2アウト。そして、次のバッターの初球。打った打球はライト戦を抜け、三塁ランナー、二塁ランナーを本塁へ返す2点タイムリー2ベース。さらに二・三塁から内野安打で1点を追加し、この回3点を挙げる。そして、その裏は1アウトからランナーを許すものの、無得点に抑えて試合終了。
K陵ク 0000003|3
R小野ク0000000|0
正直言って、非常に厳しい試合でした。六回のチャンスを逃した後は特別延長を想像しました。事実、ベンチは中盤から準備していたそうです。
それでも、三度もノーアウトのランナーを出塁させてしまったものの、得点圏までランナーを許したのが一度だけで、終盤までなんとか無失点に抑えて、試合の流れを支配してきたのが勝因の一つだったのでしょう。
また、決勝点となった2ベースを打ったのは、この日も三年生の日替わりヒーローです。
この決勝打の前に、1アウト満塁で代打に出た子が打ち取られたのですが、この子の気持ちも積み重なっての一打だったかもしれません。
一人ひとりの繋ぎの結果だったと考えます。
この日、第一試合(一回戦)、第二試合(二回戦)を観戦していましたが、この時期になると一試合の中ではそうそうチャンスがたくさん巡っては来ません。多くても二・三度。または、たった一度だけということもあります。それだけ、拮抗しているのです。
一番難しいことでうが、当たり前のことを、当たり前のようにできること。
基本的なことが、基本的に出来るかどうか。
ほんの小さなことが勝負の分かれ目にもなって行くのです。
さて、塩尻地区代表決定戦の相手はOクラブ。
この一戦も大事に戦うのみです。